今年、忘年会をやらないのは、いろんな意味でよくない。
「あなたが突然いなくなって五ヶ月と十日。あなたは迎えに行った私と手を取り合った瞬間 凄まじい勢いで波にのまれ私の目の前から消えました」「心の整理もつかないけれど手紙を書くことにしました」
「私が書いたお酒のラベル(負けねぇぞ気仙沼)がとても好評で、多くの方が買って下さいます」「願わくば雪の降る前にお帰り下さい」「私はいつものように お店で待ってます」「只ひたすら あなたのお帰りを待ってます」
朝日新聞(3日付・朝刊)に掲載された恋文大賞「手紙部門」の大賞作品の抜粋。宮城県気仙沼の女性が書いた「あなたへ」です。せつなく、辛い恋文です。
恋文大賞とは・・・・・いちばん思いを伝えたい相手への強いメッセージを届ける賞。京都の企業が企画・主催、今年で第二回目だそうです。
あれから、8ヶ月を経て・・・なお、癒えることのない被災者の寂寥。凍てついた心。その立場に立ち尽くすことは到底できないが。軽々には語れないが。でも、忘れてはなるまい。できる何かをせねばなるまい。そんな、思いが募る。
11月1日付け・・・朝日新聞にこんなコピーの全頁広告を見た。不謹慎かも知れない。でも、なぜか。納得するコピーです。そうだなぁと、頷いてしまう。
「今年、忘年会をやらないのは、いろんな意味でよくない」(写真参照)
多分・・・恋文大賞の作者は、酒問屋さん。地酒に「負けねぇぞ」のラベルを貼って、踏んばっているのだろう。だとすれば、尚更、今年、忘年会をやらないのは、よろしくない。と、私も思う。Goto
11/1朝日新聞 11/3朝日新聞
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