冷血な言い方ですが。意地で最後までは読みました。
皮肉っぽく申すのではありませんが。読んでて。気になったのが。「とまれ」「とまれ」「とまれ」の連発なんです。文章の段落を変え。話を他に転換するために。ともあれ。いずれにせよ。とにかくの「とまれ」の連発には。驚いてしまいました。
でも。「動機なき殺人」・・・・「短絡的な犯行」「衝動的な犯行」と考えがちなのですが。「殺す理由が鮮明ではない。周りも社会も、犯人までもが、なぜ、殺人が起きたのか?」理解できないまま・・・でも殺人事件は起こってしまう・・・
ややもすると、平穏な暮らしを・・全く不可解な人種が。狂気となってぶち壊してしまう。それも、殺人という凶暴な手段で。その深層を徹底的に探ろうと試みる。高村薫さんの長編小説「冷血」はそんな現実社会に往々にして起こる事件をモチーフに・・・・。答えがないままに。
高村薫さんが、時々、政治の未熟さを批評する新聞紙面を読んで。机上論が過ぎるのではないかと。首を傾げた手前。久々の長編書き下ろし。読まねば、失礼に当たると。チャレンジして見ました。「冷血」な言い方かもしれませんが。
「とまれ」で、ストーリーを転換させる手法って。随分苦労して、書かれた小説のようですね。
高村さんの新聞での批評に首を傾げなければ。絶対に最後までは読まなかったと申し上げておきましょう。とまれかくまれ・・・動機もなく生きるのだけはやめねばと思いましたが。Goto
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