十善戒

弘法大師も筆の誤りとは言わせない・・・
人が、何を拠り所として生きるのかは、それぞれに違うでしょうが。無神論者ならいざ知らず。大概の人は、宗教、あるいは道徳的なる教えに沿って生きているものです。そうでない人は、そうあるべきだと思います。
体系的にどの宗教が、どんな教え、教義を持っているかは別として。
例えば。弘法大師の教えである十善戒などは1200年以上の歴史があり。日本人の道徳として、広く伝わり親や学校で、日常的に教わっているのではないでしょうか。
でも。十善の戒めを改めて、並べてみると、凡人の私なんぞは、壁にでも貼ってたまに読み返すか。教えを受ける必要があります。
十善戒
殺さない。
盗まない。
邪淫を行なわない。
嘘をつかない。
不必要な飾り立てをした言葉を使わない。
悪口をいわない。
二枚舌をしない。
腹を立てない。
誤った見方や考え方をしない
むさぼり、物惜しみしない。
殺生しないといわれても。蚊は叩き殺すし。盗まないといわれても、人の文章は拝借するし。
さすがに、邪淫や二枚舌、もの惜しみなどは、しませんが。誤った考え方や、うがったものの見方で、道を間違えたり、腹を立てたりはしょっちゅうです。まだまだ、十善の戒めを忘れず生きて行かねばと思っています。
ここまで。読んで頂いた方には。私が何を言わんとしているかご理解頂けると思います。
日本の税制には、特別の優遇があります。その際たるモノが、宗教法人の優遇です。
なぜ。宗教法人が優遇されるのかと申しますと、私のような未熟者の心を洗い、なんとかまっとうな人生を送らせるため。心の垢や錆を祓う宗教家を育てるためです。
その優遇税制を受けてる宗教法人。それも、1200年の歴史を有す(だから、その教義が日本人の道徳教育一環にもなっているのですが)高野山真言宗が、寄りにもよって。檀徒や宗教心の厚い庶民からの貴重な浄財を、ハイリスクの資金運用で失敗。多額の損失を出したというではありませんか。
金額や真意のほどはわかりませんが。
十善戒でいえば。宗派を上げて。拝金主義に陥る邪淫の行いが日常的に罷り通おっていたこと。不必要な飾り立てした言葉を駆使して、二枚舌で、金銭欲をむさぼっていたことが露呈したことになります。
日本人の道徳のよりどころ。日本人の生き方のよりどころである、真言宗総本家のこの不祥事。
弘法大師も筆の誤りとは言わせない。どのような落し前をつけるのか。宗教人の本物の姿を見せて欲しいものです。やれやれ。Goto

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