子どもに夢や希望を与える・・・そんな影響力を持って欲しいモノです。
いつの世も、おもちゃは子供の夢です。クマの縫いぐるみを抱えて寝る子。ガンダムを手放さないまま食事する子。アンパンマンのマントを着け走り回る子。アナと雪の女王の衣装を着ておすましする子。仮面ライダーショーやアンパンマンショーに子どもは夢中です。
そんな子どもが求めるおもちゃには、おもちゃのストーリーがあります。そのストーリーがおもちゃの姿形と重なり、子どもの心に響く何かがあります。その何かが、子どもに夢を与え、成長を支え、影響を与えるのでしょう。おもちゃの役割は、絵本と並んで、人間形成にはとても重要です。
昨今ブームのご当地や企業のゆるキャラは、そんなおもちゃとは趣を異にしています。広告的には「アイキャッチ」・・・「ロゴマーク」のようなものです。ネーミングと容姿で、その街をイメージさせ、ご当地のイメージを上げ、メディアに取り上げてもらい、願わくば、観光に訪れて欲しい。そんな意味合いでしょう。
セントレア空港の特設会場で「ゆるキャラグランプリ2014」が今月初旬に行われました。参加したゆるキャラは約1700体だそうで、大変な盛り上がりを見せたそうです。グランプリの決め方は投票。インターネットとイベント会場来場者による投票で結果を決めました。
投票総数は2267万票。お遊びとはいえ凄いですねぇ。参院選の全国区の投票数に近いんじゃないですか?組織的に投票されたんでしょうねぇ。ゆるキャラの子どもに愛される度合を計るグランプリに、大人が熱くなって、組織的に投票する図なんて、ちょっぴり滑稽です。
結果は、グランプリが群馬県の「ぐんまちゃん」(100万2505票・可愛らしい子馬の縫いぐるみ)準グランプリは「ふっかちゃん」(埼玉県深谷市)で83万5981票を獲得したんですって。「くまモン」や「フナッシー」などの人気ゆるキャラはエントリーなし。グランプリが始めから決まっちゃうからですって・・・
因みに、我が岐阜県の「清流の国ぎふ」をアピールする「ミナモ」ちゃん?は読売新聞によりますと25位。毎日新聞によりますと22位だったそうです。なぜ、新聞によって順位が違うのかなどと、野暮なことは申しませんが。記者が記事に値しないと思って記事を書いているからでしょう。
なんとも奇妙なグランプリですが。メディアで話題になれば・・・それでよしっていうのも辛いものがあります。ゆるキャラ取り分け、ご当地ゆるキャラですが。姿形だけを追い求めるのではなく、そのゆるキャラにも存在意義やストーリー作って、子どもに夢を与え未来に影響を及ぼすような命を吹き込んで欲しいものです。Goto
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