長良川の鵜飼と小瀬の鵜飼・・・・
長良川の鵜飼、5月11日に開幕、この15日に幕を閉じました。鵜飼は満月の日と水かさが増えた日を除き(月明かりで篝火に魚が寄ってこない・風流な理由ですね。私は大好きです)5ヶ月のロングラーンで開催されます。今年もシーズンを終えました。
長良川の鵜飼は昨年、国の重要無形文化財に指定され初めてのシーズンでした。観光ブームに乗って観光客が増えるのではと期待、腕まくりして待ち構えましたが、結果は惨憺たる状況でした。なぜなんでしょうか。台風や豪雨による悪天候のためかきいれ時の7・8月に中止せざるを得なかったのも・・
一因だと言われていますが、例年と比べて1日多いだけ(朝日新聞・地方版・10/16)4月には「信長公のおもてなし」が息づく戦国城下町・岐阜」が日本遺産に認定され、それも追い風になるかと思いきや、目標の11万5千人に及ばなかった。
一方。岐阜県では長良川の鵜飼の他にもう一つ、支流の関市で開催される「小瀬鵜飼」があります。こちらは長良川の十分の一と小規模で、重要文化財の指定を受けているわけでもありませんが、昨年より22%乗客を増やしています。
小瀬の鵜飼は長良川の鵜匠が6人に対して3人。鵜舟一隻に観覧船は3隻の組み合わせ、川幅が狭いから長良川の一隻に45隻の観覧船を組み合わせ「遠くて何が行われているのか、篝火しか見えなかった」とか「こんなに待って、アッと言う間に終わぅちゃった」などの不評に比べ・・・
「漆黒の闇に篝火の燃える音。船頭の船を漕水音以外には静寂」まさに自然と共存しながらの伝統文化が息づく姿を味わうことができ「長良川のように、車のライトが光ったりして幻想の世界とは違うと風情を楽しみ満足する人が多い」小瀬と長良川、それなりの特徴がありますので・・
違いを強調しても意味がありませんが。私は長良川の鵜飼には覚悟がないと思えて仕方がありません。漆黒の闇に篝火が映えてこそ、鵜飼環境です。その環境を作るには、市民に協力を求めなければなりませんので、その覚悟がいります。橋を渡る車のライトが興醒めなら、隠せば良いのです。
旅館や民家の灯りが環境を妨げるなら、理解を求める努力が必要です。それに、インバウンドの時代です。外国人に観覧してもらう気持ちがあるのかないのか。あるならば、どうすれば良いのか、その為の知恵がありません。目標の数字も去年と比べ、文化財に指定されたから、5千人は増えるかもでの数値・・・余りにも覚悟が足らないと思います。
長良川の鵜飼をどうすべきか、観光ブームに乗れない情況に隔靴掻痒です。Goto
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