高品質な商品が普通の価格で・・そんな時代がそこまで・・・
流通の世界から物が売れないと嘆く声が聞こえます。インバウンドが日本製品を異常に買い求めるのは別として、最近の日本人は本当にモノを買わなくなりました。食料品でも工夫のない商品や安かろう不味かろうの商品を並べていれば、的面に売れなくなります。
そんな中、コンビニの雄・・セブンイレブンの会長が、さすがだなぁーと思う分析を。物が売れないのではない。消費者は質を追求するようになったのだ。食品にしても衣料品にしても、少し質の高い物を求めるのは心理だ。支出が多少増えても整合性が取れていれば良いと考えている。
問題は作り手の側にある。消費者が「高価なんだから美味しいだろう」と仮説を立てて買う。不味かったらどうだろう。期待を裏切れば二度と買わない。作り手が如何に真摯に商品開発するかが問われているのだ。
商品のライフサイクルはますます短くなるだろう。消費者は常に新しいものを求める。特に食べ物は美味しいほど飽きる。高級料理を毎日食べていたら飽きるように。消費者の生活レベルが上がれば上がるほどに、商品のライフサイクルが短くなることを覚悟しなければいけない。
しかし、高品質、高価格を続けて、そんな商品が長続きするはずはない。必ず変化が起きて、価値にあった値付けがされるだろう。目の前で豆を挽いてコーヒーを100円で販売している。200円や300円でどうかとの声もあったが、50円で売れることができればもっと良い。
今後は、普通の価格でも高品質な商品を出したところが、この厳しい流通戦争に勝ち残っていくであろう。・・・と聞けば、良いものを安く・・・それが商売の鉄則ってことだろう。私の家から歩いて五分以内に3カ所もセブンイレブンがある。
先日、寄ってみて、商品の品揃えを眺め、びっくりしたのが、680円の鯖の缶詰。これが会長さん言う所の「高品質で高価格」の商品かと・・・買い求め、頂きました。いやはや、酒の肴に。ご飯に添えても。実に美味い。これが、いずれは半値で店頭に並ぶんでしょうね。Goto
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