この世の出来事は、何事でも10年は掛かりますね。
情報化社会です。地球の裏側の出来事が瞬時に分かる時代です。
ですから、何事も直ぐに分かるから、直ぐに解決できると誤解する旨が多いようです。
その結果、簡単には解決できない問題でも、急かす傾向にあります。
マスコミ報道の仕方に問題があると思います。
今ここに困窮している人がいるとします。
マスコミはその人を忽ちに救済せよと、報じます。
その最たる例が、大震災での被災者に寄り添う報道です。
おかげで、直ぐに解決できる場合もありますが、ことはそんなに簡単ではありません。
大震災から5年。
読売が被災自治体の首長42人に「復興・復旧の進捗状況」を
アンケート調査した結果が掲載されました。
未だ10万人近い住民が避難生活を続ける福島県の原発被災地区は・・
見通しが立たないと答えざるえないが・・・
岩手県は5年以内には復興が完了するのではないか。
宮城県も仙台市を除き他の自治体は5年以内にはなんとかメドが立つのではと。
この5年間、被災住民の努力は元より、国、自治体が如何に復興へ心血を注いだかが伺われる。
まだ時間が掛かる主だった要因は・・・
日本は法治国家です。地主の了解なしに土地を触ることはできない。
土地の問題と。そして、産業の再興です。
一度壊れた産業、再生させるには生産工場を作るだけでは解決しません。
首長は選挙で選ばれます。完了が何時になるかわからないでは、能力が問われます。
復旧・復興完了時期を3年以内と答えた首長は10人。
彼らの覚悟に敬意を表しながら・・・
そこに暮らす人々が暮らせなくなるほどに破壊されたのです。
それでも、後5年間で大方の自治体が復興の決着がつくという。
マスコミはそのことをもっと大々的に報じるべきではないでしょうか。
私は、その努力に心よりの敬意を表します。
人の営みと申すのは大袈裟かも知れませんが・・
この世は如何なることでも、10年はかかるのだと覚悟せねばと思います。Goto
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