水の資源としての日本の雨を考えてみたい。(雨のことば辞典から)
突然発生した台風3号。日本列島を駆け抜け・・・
その台風に引きずられた梅雨前線が異常に発達、
九州地方に記録的な豪雨、甚大な被害をもたらした。
気象庁の予報では、この豪雨を境に日本列島の梅雨明けも近いらしい。
今年の梅雨、局地的に大雨をもたらしており厳重な警戒が必要だが、
日本全体では雨量が多いのか少ないのか、よく分からないが、
例年に比べかなり少ないとのこと。
この少雨が夏場にどんな影響を与えるのか、気になるところだが、
梅雨の終わりには全国各地、どこかで必ず豪雨が襲う、
九州で被災された方には心よりお見舞い申し上げる。
今年の梅雨は、梅若の、曽我の、いや、成田家の涙雨が心に痛い。
6/25・市川海老蔵さんは公演「ABKAI」の千秋楽で演じた石川五右衛門のシーンで、
「村の娘を預かっているからよ!」と着物姿の愛娘(5歳)を抱き・・・
客席通路に登場。・・7/3の歌舞伎座の公演では長男(4歳)が、
歌舞伎史上最年少という「宙乗り」を披露した。
場内は複雑な拍手に包まれた・・・
その、お客の反応にはみかながら笑顔を見せた麗禾(れいか)ちゃん、勧玄ちゃんに、
観客の拍手と共にとめどもなく流れる深い悲しみの涙が・・・
今年の梅雨の象徴では思う。歌舞伎役者が本音で演じる「成田屋の涙雨」です。
日本列島、雨についてこんな解釈があるのを知りました。
台風、梅雨前線、秋雨前線、温帯低気圧、雷雲、冬の季節風による雪雲・・
日々の天気予報で知る雨情報ですが、それを日本列島の上空には
「空の水道」が集中しているというそうです。
地球規模で見るとその水道が、日本列島を黄金の国と言わしめますが、
もう一方では水道の配管が不安定で、今年のような空梅雨模様もあれば、
梅雨前線豪雨で大きな被害が各地で起こったりします。
全地球の平均降水量は約1000ミリメール。北半球の30から50度の緯度帯の
平均降水量は900ミリメールで、日本列島の平均降水量約1800ミリメールです。
日本は地球上で最も水に恵まれた地形にあります。
しかし、昨今の気候は温暖化とは申しませんが。
「空の水道」の不安定性は拡大傾向にあります。
気まぐれな「空の水道」から、余裕のある安定した「地上の水道」に導く
長期計画が国家的課題です。
日本人は雨を、水を結構ダダクサに使ってきました。
もちろん、文化的に、文学的に捉えてもきましたが・・・
大雨の日にこそ水不足について、日照りの日こそ、水害対策について
もう少し真剣に考える必要があるのではないでしょうか。
とは申せ。梅雨空から解放される日が待ち遠しいですが。Goto
7/4読売新聞
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