働き方改革が原因とは申したくないのですが、物価が異常なスピードで上昇しています。
とんでもない話を聞いた。本当ならゆゆしき問題です。
大手ゼネコンの見積もり書に「働き方改革費」という項目が付いたそうな。
それも、設計監修とか管理と同様、総見積もりの21%で一率だとか。
それってなんだ。建築現場でブッラクを避けるため、「残業不可」は当然ですが、
労働時間短縮「労働時間法定内厳守」ひとり親方の下請け禁止(労基法に違反する可能性あり)
建築現場で働くなというんですから………
そうなれば、当然工期が伸びる。その分人件費を筆頭に全てのコストが上がる。
それを吸収するのが「働き方改革費」ということです。
もちろん、その負担は施主が担う訳ですから、必然的に「総工費」は20%アップになります。
建築産業は裾野が広い。日銀の思惑通り成長率は2%どころではなく上がることになります。
しかし、二つの大きな問題が起こります。
一つは、大幅な建築費のアップで、需要が減少する。そうなれば景気が冷え込む。
そして、もう一つは労働者の働く意欲がますます減退する。
国民こぞって働かない国なんて、どんな国になるのだろうか。
これも日銀の思惑か。
3月から、食品メーカーが一斉に商品の値上げに踏み切っています。
消費税を前に事前の策に出ているのか、それとも未曾有の人材難で、
「人件費や物流の上昇が異常進んでいる」からか。
極洋が鯖缶16品の出荷価格を3/1から10%アップ。昨年の9月値上げしたが、
わずか半年で異例の再値上げに。理由は健康志向の高まりで原料の国産サバが高騰している。
ポッカサッポロフードビバレッジは6/1からペットボトル飲料計15品目の
小売希望価格を一律20円引き上げると発表。他社の追従は必定です。
他にもサンヨー食品が日清食品に続き即席麺40商品の希望小売価格を6/1出荷分から
約5~8%値上げを発表。即席ラーメン作りを題材にしたNHKの朝ドラ
「まんぷく」にあやかったのか。朝ドラ便乗値上げも珍しいですが、
やはり、物流費、燃料費、原材料の高騰を企業努力では賄いきれないのが、原因。
例年ですと、値上げの話題は4月からジワジワと家庭に影響と
メディアが一斉に報じるのですが。今年は勝手が違うようです。
全てを「働き方改革」とは申しませんが、異常な値上げラッシュの背景には
この国の唯一の財産である勤勉、その勤勉を否定する社会風潮があるのではと危惧する。Goto
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