中途半端な交流試合に大人のいやらしさが見え隠れします。
「春のセンバツ」・・「2020年甲子園高校野球交流試合」と名称を変え、
8月に開催されます。我が岐阜県も「県立岐阜商業」に出場権がありましたが、
早々に中止が決まり、戦わずして涙を流しました。
でも、交流試合という形で甲子園の土が踏めることとなり、監督も選手も大喜び、
先ごろ対戦相手が決まってのインタビューでは「改めて感謝の気持ちでいっぱい」
「試合相手も決まりもう一段、モチベーションが高まりました」「悔いのない試合を」と
決意を新たにしています。夢を失い、また、夢が叶う・・・素晴らしいです。
一試合だけの夢舞台ですが。さすがに選抜チームです。
好カードが組まれました。テレビ中継もされるようです。無観客試合ですが、
関係者はもとより高校野球ファンにとっても見逃せない交流試合です。
この決定にだれもが、手放しで「めでたし、めでたし」と諸手を挙げていますが、
私がへそ曲がりなのでしょうか。様々な配慮がなされ、試合が行なわれることには
なんの問題もないのですが、どうもイマイチすっきりしないことがあります。
まず、主催です。高野連と朝日・毎日新聞です。
なぜ、日本新聞協会を主催にいれないのか。高校野球は春が毎日・夏が朝日だから・・
両新聞社が主催するのが当然とはおかしいと思いませんか。
緊急時です。全国の新聞社がいったいとなってバックアップする姿勢があれば
更に盛り上がるのではないでしょうか。日本新聞協会の出番だと思うのですが。
高野連とは、所詮、朝日と毎日のモノなのでしょうか。一体何なのでしょう。
それと、甲子園は「夏の選手権」ができるよう、球場を空けていてくれたそうではないですか。
であれば、夏は予選がやれないので仕方がないですが、なぜ、「一発勝負」なのでしょうか。
やれるじゃないですか。トーナメント戦を。選手たちの本音は、優勝チームを決める
ことだと思います。中途半端でお茶を濁し、世間の評価だけ得ようとの下心が気になります。
それにです。一発勝負の背景に「プロ野球のスカウト」の目が光ります。
出場選手にとってはドラフトの試金石の試合になります。
そのことも、高野連にはあるのではないでしょうか。それを否定するつもりは
ありませんが、高野連の学校教育の一貫とかアマチュア精神とかの二枚舌が
露呈したような気がしてなりません。
それが穿った見方であるとするならば、殆どの県で、県大会が開催されます。
岐阜県の場合は三重県の優勝校と試合をやります。
それだとて、高野連が主催すべきではないでしょうか。
従来夏の県予選は高野連と朝日が主催しますが、今年は新聞社も主催しません。
地方紙との関係があるかも知れませんが、
新聞協会が高野連と共催すれば良いと思っています。それもありません。
それぞれの県が独自にやります。高野連って要りますか?
高校生は純真です。無心に白球を追う姿に嘘はありません。
でも、高校野球を取り巻く、様々な思惑が見え隠れします。
これも、コロナ禍によって表面化した一つではないでしょうか。
外野席の話は別として、選手諸君には悔いのない「一発勝負」を
期待します。Goto
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