新聞をこよなく愛する池上彰さんに心より敬意を申し上げます。
ご存知の方はご存知だと思います。あたり前ですね。
でもご存知ない方にはぜひ、お伝えせねばなりません。
何をか・・・と申しますと、14年間ありがとうございましたと・・・御礼を。
そして、如何にも淋しい、いや残念に思いながらも、
新聞命(しんぶんいのち)の私としては、新聞の危機が叫ばれて久しい昨今です。
朝日新聞には教えを真摯に受け止め・・一層精進して欲しいと願わざるを得ません。
我が社では・・・かれこれ10年になります。
朝日新聞の天声人語を全社員が書写するようになって。。。
広告の仕事に携わるモノとして、常に社会的弱者の側に立ち
物事を紐解く姿勢を学ぶために実施しています。
私の持論です。私の知る限りですが、新聞を読まない人で、
社会の指導的立場に立っている人はいません。新聞とは「そう言うモノ」です。
ですから、新聞社は新聞の持つ社会的影響に真摯であらねばなりません。
取り分け、朝日新聞です。
「済州島で200人の若い朝鮮人女性を『狩り出した』」という吉田証言が
虚偽であることを認め、これを報じた朝日の記事を取り消した問題がありました。
14年8月のことです。
このことについて、朝日新聞は・・・そうです。
池上彰さんが担当するコラム「新聞ななめ読み」(14年間続く朝日新聞では最も
充実した最高のコラム・池上さんが筆を置くとのことに感謝したい)に
取り上げて欲しいと要請しました。
原稿の内容は「なぜ、32年間も訂正しなかったのか、間違えを認めたら
謝罪すべきではないかと、朝日への批判」でした。当然の如く、朝日上層部は
この原稿を掲載を認めず、ボツになりました。
池上さんは「編集権は新聞社にある。何を掲載するかは新聞社の自由」
しかし「自由に書いて下さい」と要請しながら、内容が気に食わないと掲載しない・・
これでは信頼関係が崩れた・・以降コラムの執筆はやめると。
このことが、週刊誌に漏れ・・・多分朝日内部からの告発でしょう。
読売は、朝日の本質が暴露されたと・・朝日を購読するなのキャンペーンを張るなど、
新聞業界はパニックになりました。新聞衰退の象徴です。
このコラムは朝日が誤りを認め・・・その原稿は掲載されました。
私は池上さんが新聞を愛するが故に、常に毅然たる態度で「新聞を読み込み」
独自の視点で書くコラム「新聞ななめ読み」が新聞をめくる楽しみの一つでした。
そのコラムが14年間の幕を閉じたのです。
池上さんありがとうございました。ご苦労様でしたと、感謝したいのです。
朝日新聞にはこのコラムをまとめて本にして欲しい・・・Goto
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