戦火の中、せっかく実ったのにウクライナの小麦が輸出できません。
今日から6月です。歳月人を待たずと申しますが、まだ正月の餅が喉につかえているのに
今年も半年が過ぎようとしています。人生とは生まれてから死ぬまでの時間です。
歳を重ねますと、やることが遅い、何をやるにもサクサクとはできない。
取り分け、本を読むスピードが遅くなりました。元々が遅読でしたので、
余計に時間が掛かります。いや、読むスピードが遅くなったのは、読んだモノが
頭に入るのに時間が掛かるから、余計に遅くなっていると今、気付きました。やれやれ。
嘆いていても仕方がありません。今が最良、今が今まででいちばん速いと思って、
楽しむべきでしょうねぇ。季節は何があろうと確実に巡ります。
それも一定の法則を違えません。季節と生活の話をしてみます。
6月は衣替えですね。最近は温暖化の影響で、5月に入って衣替えする企業もありますが、
我が社は今日からクールビズになります。そもそもですが、「更衣」(ころもがえ)は
中国の宮中行事が起源です。平安時代の宮中で旧暦4/1、10/1、夏装束と冬装束、
年二回切り替えたのが日本の始まりです。目的は半年間で積もった罪や穢れを祓う意味合いが。
江戸時代になりますと、幕府は四季に応じ年4回の衣替えを定めました。
春と秋は裏地がついた着物「袷(あわせ)」に。夏は裏地のない「帷子(かたびら)」を。
冬は表布と裏地の間に綿を入れた「綿入れ」を着用しました。庶民の知恵です。
明治になり、官公庁の制服に洋服が採用、それを機に新暦の6/1、10/1の二回が
衣替えの日になりました。それが衣替えの歴史です。クールビズとは無関係です。
24節句では6月1日から「麦秋至る」です。麦を刈り取る今頃を麦秋と申します。
麦にとっては実りの秋となることからこの呼び名が生まれました。
ウクライナの麦農家。収穫してもロシアが黒海を封鎖、輸出できないと嘆いています。
季節の恵みに逆らうロシアに天罰が下るのではと思います。
6月でもう一つ思うことがあります。
梅雨時期になるのに暦は「水無月」とは如何に。です。
理由は至って簡単、旧暦の6月は新暦7月。暑さで水が涸(か)れることから
この呼び名になったというのが定説ですが・・・他にも、田植え仕事が終わり、
「皆仕月(みなしつき)」田に水を張る「水張月」が転じたからとの説もあります。
どれも納得ですね。
それと、”今日は何の日”です。1875年(明治8年)東京気象台が設立されました。
気象と地震の観測が始まった日です。それにしても最近の天気予報は外れませんね。
随分と長く生きてきましたが、人は季節とともに生きるものです。
歳時記を捲っていますと、高齢者だから遅くなったのかも知れませんが・・
人は自然の巡りよりも早くも遅くもならないのではと思う水無月朔日です。Goto
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