日経は日経だね。25年度の概算要求・・過去最高117兆円・・・
これはブログのネタにせねばなるまい。
例年のことだが、2025年度予算の財務省への概算要求・・
一般会計で総額117兆円を超えることになった。(日経調査)
要求段階ではあるが、過去最大で、4年連続で110兆円を上回ることになる。
どうしてそうなったのか。日経によると、「金利ある世界」となったこと。
地政学リスクを反映し、国債の利払に充てる国債費や防衛費が膨らんだことだと
この要求は日経が各府省庁の要求額を積算した額だ。財務省は中身や金額などを精査して年末までに25年度予算案を固めることになる。物価や賃金の上昇への対応は要求段階で「額」を示さない「事項要求」が目立ち、実際の歳出圧力はさらに強くなる。
日経って、やっぱり政府の回し者だね。この記事、どう読んでも117兆円に概算要求が膨らむことを容認しているかのようだ。どうもピリッとしませんねぇ。そう思いませんか。金利が上がったのだ。国債費が引き上がるのは当然。中国の脅威が迫っている・・・防衛費を上げるのは致し方ない。
これって、25年度は政府が過去最高の予算を組むことになる。それを国民に認知させたいとの思惑が見え隠れする。考えてみて下さい。今年度も含め、来年度の税収は大きく伸びるのです。であれば、過去最大の予算要求をしても良い。そう考えているのが霞ヶ関です。その布石を打ったのがこの日経の記事です。
日経ってやっぱり日本国の機関紙ってことかな。
話は変わるが、韓国のユン大統領。記者会見で、公的年金制度を抜本的に改革すると表明した。韓国政府は急速な少子高齢化の煽りを受けて30年後の2055年に年金の積立金が枯渇すると推計、年金制度を将来にわたり維持できる方策を整え「国民年金の信頼を取り戻す」とした。
韓国政府が描くのは積立金が枯渇する時期を数年延ばす小手先の改正ではなく、
根本的な制度の見直しだ。中身は「自動安定装置」の導入である。物価上昇率や保険加入者数などの状況に応じて自動的に支給額を上限させる仕組みである。
日本はマクロ経済スライドを2004年に導入。海外では平均寿命の長さに応じて年金支給額を調整するフィンランド方式。医療の進歩により平均寿命が延びるとの係数をかけて自動的に支給額を調整する仕組みが取り入れられている。
新制度を取り入れなければ、韓国の高齢者の貧困はますます深刻になる。思いきった抜本改革の提案である。韓国の議会は野党が多数を握ってる。負担増になる導入には多分、紛糾が予想される。
少子高齢化による年金財政の逼迫は東アジアに共通の課題である。
ここにメスを入れんとする韓国のユン大統領は国家を憂うる政治家と言えるのではないか。
日本も年金の抜本的見直しが叫ばれて久しい。新たな枠組みをつくらねばならない。誰もがそう思っている。でも遅々として進まない。そりゃそうでしょう。
税収が少しでも増えれば、よってたかって、省益に走る官僚たちだ、年金のことなどまったく頭になく・・額も決めないで、よこせ、もっとくれと予算要求するに等しい「事項要求」に血道をあげているのだから。
これから年末まで、官僚たちは族議員(衆院選挙があれば動けない)を使って、予算のぶん取り合戦。それが主なる仕事になるのだと思うと・・どこか歯車が狂っている気がする。概算予算117兆円、そのお先棒を担ぐ日経・この国ってそんなに平和なのだろうか?と思うのだが。Goto
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