120周年・おめでとうございます。
出版不況が叫ばれて久しい・・どこの出版社も苦戦している。
とりわけ、雑誌の販売部数減少には歯止めがなかなか掛らない。
私は文藝春秋の愛読者である。もう30年以上定期購読している。
実のところ、最近の誌面は面白くない。読者層が私のような高齢者だからなのだろう。健康問題に関する話や終活とか遺書など人生の店じまいを連想させる
特集が多い。編集者って本気で読者のことを思っているのかと首を傾げる。
いいですか。私も含め、購読者の大半は、どう死ぬか何てことは
考えておらん。健康を願ってあれやこれやと日常生活に新しいことを
取り入れようなどとも思っていない。不老長寿なんてそうあれば良いが・・
そんな程度である。欲しい情報は政治であれ経済であれ、社会現象であれ、
自分が知らないことを知らしめてくれることと、その先、近未来が
そのことによってどうなるかが知りたいのだ。勘違いしないが良い。
文藝春秋の読者は自分の体が思うように動かなくても、例え明日、地球が滅ぼうとも、もちろん、そんなことにならぬように文藝春秋から情報と知識を得るのだが。「リンゴの木を植えたい」と思っている高齢者が読者なのだ。
それに合致するような内容にして欲しいと願う。それが100年以上の歴史を重ねる文藝春秋の生き残る道であり、所以であろう。そう思う。
文藝春秋と並び100年以上の歴史を刻む「婦人画報」
私は手に取ることのない雑誌だが。2025年に120周年を迎えるそうである。まず持って、浮き沈みの激しい雑誌の分野で、よくぞ120年間・生き残った。そして新たな歴史を創らんとするその覚悟に敬意を表する。
婦人画報は1905年創刊。日本最古の女性雑誌である。初代編集長は小説家の国木田独歩である。現在は旅行、グルメ、ファッション、ビューティなど、掲載内容は幅広く、世界文化社が発行する「家庭画報」と並ぶハイカルチャー婦人誌の代表的存在である。
1月号は創刊120周年・新年特大号と銘打って。購読者獲得に力を入れる。
120年にちなんで120人が選んだ「温泉宿アワード」大特集を組んでいる。
これが女性誌の特徴なのかと思うのだが、新春豪華3大付録と称して「和ダイアリー」2025。「あしたの家庭料理」毎日食べたい鍋BOOK2025。婦人画報のお取り寄せ・お年賀に喜ばれるスィーツが特別付録として付いてくる。
そういえば・・・文藝春秋には付録が付いたなんてことは一度もない。
私に文藝春秋のように婦人画報を定期購読する勇気はないが。
昨今はジェンダーの時代である。女性を切り口とした総合雑誌が生き残るには、
讀賣新聞と朝日新聞に掲載された(写真参照)書籍広告を見る限り、果たして誰が新規購読するのであろうかと思う。
この新年特大号のコンテンツを見て、あなたは婦人画報を定期購読する気になりますか?ここに出版業界・不況の現実があるような気がする。
がんばれ!婦人画報・・・・Goto
コメント