職を転々とする人は概して、辛抱・我慢が足らない・・・
仕事するってことは、その分野でプロになることです。プロになるってことは
花が咲くってことです。まぁ・・・職人になると言って過言ではないでしょう。
「石の上にも3年」と申します。少なくとも、同じ仕事をやりながら
最低でも春を三度越して・・やっと仕事が身についたことになります。
ですから。新社会人は、配属されて3年間は見習いってことです。
もちろん、能力があって、時間を惜しまなければ、3年を待たずして一人前になる人もいますが。世の中、そんな甘いものではありません。
やはり一定の時間は必要です。
最近の風潮をとやかく申すわけではありませんが。
私の親友・タクシー会社のオーナーに言わせれば、24年問題の煽りもあって
運転手が不足。募集してもなかなか集まらない状態だが、それ以前に問題なのは、運転免許証を持っていれば「誰でもタクシー運転手」になれると思っていることだという。
運転手はサービス業です。お客様を安全で快適に目的地に運ぶことです。
ホスピタリティがなければ仕事は半人前です。荷物を届けるのじゃないのです。
人間を運ぶのです。快適な気分で目的地での役割に就いてもらうのが目的です。
それを勘違いして運転さえできれば・・・誰でもできる安易な仕事だと思っている人が多い。
そんな人は働くってことにどんな意味があるかを教育されていません。
パンのみに働く。だから問題を起こすのです。と言う。
そうですよねぇ。どんな仕事でも「ど真剣」にやらなければ、一人前には
なれません。
それと、彼は言う。履歴書に職歴が3回までは許されるが、4回以上になると、いくら経験者で即戦力だと言っても。使い物にならないとはっきり言うもちろん、人によって事情が違うでしょうが。基本は辛抱・我慢ができない人だからだと。そんな人を雇用したら悲劇だねとも。
厳しいかも知れませんが、働くってことは、その道のプロになるってことです。
プロになる前に転職してしまえば、また一から見習い。それを繰り返していれば軽薄な人生だってことです。
最近、私が驚いたのは、ジャパニーズウィスキーの評判が世界的に良いってことです。酒屋さんでもサントリーの「山崎」とか「響」「白州」は別格扱い。鍵のかかったボックスに。サントリーが日本で最初にウイスキーを製造してから1世紀以上の歳月が流れます。ここに来て本物になったのでしょうねぇ。
そのサントリーウイスキーを支えているのが「ブレンダー」という職人たち、
ブレンダーに必要なテイスティングには経験が必要で、室長はこの道40年。
原酒160万の味を嗅ぎ分けるっていう。その人の日常は規則正しい生活リズムが貫かれている。「平日に唐辛子やニンニクなど刺激のあるモノは食べない」メンバーの10人も皆同じだそうです。
そんな凛として仕事に立ち向かう人たちがいて初めて、日本のウイスキーが世界から人気を博し、日本でも容易に手に入らない商品になるのですね。
それが働くってこと。それが仕事するってことです。
特殊な話ではありません。人間って生きてるうちにあれもこれもできる人って、
よほどの天才です。我々のような凡人はひとつのことをコツコツと極めることによってしか。花は咲かないのではないでしょうか。Goto
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