中期経営計画に第三の柱を育てる覚悟を学ぶ。
外食産業・大手。牛丼の吉野家(吉野家HD)がラーメン攻勢をかけるという。
新社長は「ラーメンの提供食数を世界No1にする」と30年までの中期経営計画を発表した。この6月に社長交代・意欲的な計画・内容を覗いてみた。
吉野家といえば牛丼ですよねぇ。売上3000億円。牛丼は1880億円。店舗数1500店を目標にしている。「すき家」「松屋」を凌ぐ業界最大手。しかし現実は連結売上高の7割を稼ぐ牛丼の伸び代に限界が見えてきた。コメや牛肉などの原材料高、他社との競争も激しさを増す。これ以上の国内出店は難しいという。
そこで、海外展開にも力を入れ中国大陸・東南アジアへの出店に活路を見いだす。
海外売上310億円・1120店を目指すとしている。
外食産業も海外戦略の時代になった。
ご存じだと思いますが。「はなまるうどん」も吉野家HD。
出店の拡大ときしめんなど新事業態の展開に力を入れる。
目標は売上480億円、店舗数600店。牛丼に次ぐ柱に育てている。
そして、第三の柱にと目論むのが「ラーメン」
目標は売上400億円(5倍)店舗数500店(4倍)を掲げている。
そのためにM&A資金400億円を見込む。
なぜラーメンか。
理由は牛丼・うどんは低価格が定着している。
ラーメンは、ここにきて販売価格が1000円の壁を突破。
牛丼より設定が高くできる。メニューの幅も広くできるのも強みだという。
海外でもコメ食が普及していない地域にもラーメンは展開しやすい。
吉野家は00年代に1杯・200円台の低価格ラーメン事業に参入。
うまくいかなかった経緯がある。トップはいう「当時はラーメン店運営の
経験がなく、国内中心で海外は全く考えていなかった」・・・
その後、ラーメン販売から製造に至る幅広い領域でM&Aを進め、経験を
積み、成功パターンを身につけてきたと自信をのぞかせる。
牛丼・うどんに次いでラーメンでも存在感を発揮できるか注視したい。
私は思うのです。
吉野家HDが第三の柱にラーメンを据えた。
国内よりも海外進出を考えているようだが、飲食の業界は競争激化の領域だ。
そこにあえてラーメンでチャレンジする。
牛丼で日本人の胃袋を鷲掴みした吉野家です。ぜひ、世界を席巻してほしい。
それと、どんな企業でも。成功したからといって満足したら終わり。
常に新しい分野・新しい業種に挑戦し自分たちを追い込んで行く。
その姿勢が企業になければ、生き残ることは難しい。と学ぶ。
どこかで吉野家のラーメン、どんな味と価格か。食べてみたい。Goto
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