石巻市合併20周年

石巻日日新聞が丁寧に報じる本屋さん・映画館・・頑張れ!

石巻市は平成17年、旧石巻市と河北・雄勝・河南・桃生・北上・牡鹿が合併して誕生。新市施行20周年になる。このほど、記念式典が開催された。
新石巻市は、宮城県内4番目の面積を有し、合併当時の人口は17万1107人。
現在は、少子化や震災の影響もあり13万1189人。(県下第2の規模である)

人口減による市の衰退は否めない(日本中どこもがそうである)
石巻日日新聞が新市20周年の節目を市民がどう受け止めているか
市民の声を丁寧に取り上げ「わがまち」の魅力と課題を探った。

石巻は市街地をはじめ、海・山・川・田畑があり、多様な景観・産業を形成、
市民は郷土愛に溢れている。私の感覚では石巻市が、社会性のある健全な市として存在価値を高めているのは、色々理由があるだろうが、地域の夕刊紙「石巻日日新聞」に記するところ大であると思っている。

丁寧な取材を通して、息づく市民生活をバックアップしていること。
市政を厳しく監視する役割を担っていること。
基幹産業である農業や漁業の動きを注視していること。
そして何よりも、記事を通して優秀な記者たちが市の問題点を掘り起こし、
方向性を示してくれることにあるからだ。

昨今・新聞の購読部数が減少。全国紙でさえ記者の数に手をつける有様である。
しかし、米国の例を取るまでもない。新聞が廃刊や休刊され発行されていない地域は荒れる。健全な民主主義が育たないのも事実である。

その意味でも、石巻日日新聞が新聞の役割と使命を果たしてくれていることに心よりの感謝と敬意を表したい。願わくば、市民及び、故郷を離れ、都市部に暮らす人たちには、日日新聞の購読をお勧めする。故郷の匂いを忘れねいで欲しい。

石巻の話題を2題紹介したい。(もちろん・日日新聞から)
本屋です。読売新聞は全国・1720の自治体で3割・本屋が街から消えた。
それを問題視して、どうしたら「知の拠点」本屋を存続させるかの特集を
組み働き掛けを強めている。(なかなか容易ではないが)

石巻では、「おかべ本屋さん」が同市渡波の店舗で営業を再開。
記念して同店が開発に関わった「牛タン煮込み・本屋が本気で売りたい缶詰」が披露された。店主は「昔からある駄菓子屋のような、誰でも気軽に寄れる本屋さんにしていきたい」と抱負を。街の本屋さん頑張れである。

私は石巻の本屋さんが頑張っているのと石巻日日新聞の発刊には
相関関係があると思っている。

もう一つは演劇や映画上映を行う複合エンタメ施設「シアターキネマティカ」の頑張りの紹介だ。全国的にはご多分に漏れず街の映画館も姿を消している。
施設で定期的に上映会を開き映画の灯を消すなと頑張る「石巻名画座」が
28・29日に上映する「赤いハンカチ」(日活・裕次郎・ルリ子主演)の告知用・手書き看板を掲げた。懐かしいねぇ・・・昭和の匂いがプンプン。ぜひ鑑賞に。

本屋さんや映画館が健在であることは石巻市民の文化度の現れです。
そんな情報を丁寧に伝えてくれる石巻日日新聞に感謝です。Goto

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