ネット社会だからこそ、紙が生きる。12月号と周年号の報告です。
ネット社会である。生活情報も、買い物も、予約も、調べものも、今やネットが主流だ。その現実を、私は否定しない。否定どころか、積極的に活用すべきだと考えている。
だが一方で、12月号を通じて、改めて確信したことがある。
(地域みっちゃく生活情報誌・12月号・総発行部数、日本全国35都道府県176誌12,549,322部)
リアルに、決めたエリアの全世帯へ一軒一軒配布されるメディアの広告効果は、今なお、そしてむしろ今だからこそ高い、という事実である。象徴的なのが、今月のプレゼント企画だ。各誌が掲載したクリスマスケーキのプレゼント。(表紙写真参照)
QRコードからの応募という仕組みを取っている。数千通の応募が相次ぎ、1万アクセスを超えた情報誌も現れた。
これは偶然ではない。
家庭のポストに必ず届く。しかも「自分の地域の情報」として手に取られる。この“前提条件”があって初めて、QRコードが生きる。
地域みっちゃく生活情報誌の誌面を飾る広告には、必ずと言っていいほどQRコードが添えられている。紙の広告は、スペースに限りがある。しかし、QRから一歩入れば、営業時間も、メニューも、キャンペーンも、動画も、予約も、すべての情報が手に入る。
紙は入口、ネットは奥行き。
この融合を、私たちは「ハイブリッド広告」と呼んでいる。特別に新しい概念ではない。
かつては「クロス広告」と言われ、複数媒体に広告を出す手法は存在した。だが、ハイブリッド広告は違う。紙とネットが役割分担し、補完し合う。
そして何より、紙の媒体そのものが希少になっているという現実がある。今、日本全国で、一千万部以上を家庭に直接配布しているメディアは、中広グループだけだ。
だからこそ、ハイブリッド広告を本当の意味で実践できるのも、私たちが最も得意とする領域なのである。その土台を支えているのは、人の力だ。編集し、校正し、デザインし、印刷し、束ね、そして寒風の中、あるいは雪の中を、一軒一軒配ってくれる仲間、同志たち。デジタル全盛の時代に、これほど人の手がかかるメディアは他にない。だからこそ、価値がある。
改めて、12月号が無事に配付終了したことを報告できるのは、誇らしく、そしてありがたい。
加えて、12月恒例の周年号についてもご報告したい。北から――
茨城県日立市「ひたっち」16周年。
鹿嶋市「かしす」12周年。
群馬県高崎市「高崎フリモ」28周年、「桐生みどりフリモ」8周年。
岐阜県土岐市「らせる」17周年、老舗の「かにさんくらぶ」(可児市)は31周年。
静岡県 mydo清水区版 8周年。
愛知県 津島市「くれよん」2周年、みよし市「KA.NA.U CLUB」8周年。
三重県 志摩市「さみっとくらぶ」10周年。
奈良県 橿原市「かしるくらぶ」8周年。
創刊当時の風景が、次々と思い浮かぶ。
試行錯誤、手探り、時に不安。
それでも続けてきたからこそ、今日がある。
地域みっちゃく生活情報誌の目的は、創刊以来一貫している。
「地域社会に貢献すること」
「地域経済を活性化すること」。
周年を迎えるということは、その目的が地域に受け入れられ、暮らしの中に根を張っている証だ。一年の締めくくりに、そして新しい年を迎える準備に、12月号が確実に役立っていると、私は自負している。
ネット社会だからこそ、リアルの力が問われる。人の手、人の思い、人の温度。それを届け続けてくれている仲間、同志の皆さんに、改めて心からの感謝を。
ありがとうございます。
そして、12月号。地域の元気に、確かに貢献していることを実感する。後藤拝










































































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