新聞を読もうではありませんか。
もう何度も綴りましたが、このブログの目的は二つあります。ひとつは、中広のホームページを覗いてくださる方に、「前に見た時と何も変わっていない」と落胆されぬよう、トップページで日々更新する会長ブログとしてお届けすること。
もうひとつは、「新聞を読もう。新聞は素晴らしい読み物です」と、その価値をお伝えすることです。もっとも、後者は新聞批評になることも多く、新聞関係者から顰蹙を買っているようですが。
そんな私が、こんな記事を目にしました。
「物価高の今こそ!紙の新聞活用」
大学には色々な研究室があるものです。「実践運動方法学」の教授が、新聞紙を使った体操を紹介していました。
新聞紙を丸めて両手に持ち、片腕をゆっくり上げ、もう片方の腕は動かさず、先端同士をくっつける。何も持たずにストレッチすると動きがいい加減になりがちですが、新聞紙を目標にすれば、きっちり身体を動かせるそうです。
やってみると、これがなかなか難しい。
高齢者には良い運動になります。
転倒予防にも使えます。新聞紙を三、四枚、三角形に折って床に置き、左右にまたぐ。足をしっかり上げることで、太ももを持ち上げ、股関節を安定させる大腰筋が鍛えられるとか。
教授は「運動用具は手軽で安全なものがよい。新聞紙は使いやすい。気軽に取り組んでほしい」と語ります。
なるほど。でも私的には、運動は続けることが一番です。少々お金をかけた方が、「もったいないから続けよう」となるのでは。そんな気もします。
新聞紙の活用なら、大学の研究室に学ばなくても、昔から家庭の知恵として受け継がれてきました。
丸めて窓を拭けば、驚くほどきれいになる。濡れた靴に詰めれば、乾燥と消臭になる。折って三角袋を作れば、生ごみ入れに最適。畳の下に敷けば湿気を吸ってくれる。引っ越しの荷造りにも、掃除にも、野菜の保存にも役立つ。
新聞は、読んだ後まで働いてくれたのです。
ところが、今、新聞紙活用における最大の悩みは、新聞を購読する家庭が減り、そもそも家に新聞紙がないことです。
「物価高の今こそ新聞紙を活用しよう」と言われても、その新聞紙がない。何とも皮肉な話ではありませんか。
新聞は読むだけのものではありませんでした。朝、郵便受けに届く新聞は、社会と家庭をつなぎ、家族の話題を生み、読み終えた後も暮らしの中で役に立つ。新聞紙そのものが、日本の家庭文化の一部だったのです。
その購読者数が、今、音を立てて崩れています。活字離れだけではありません。新聞紙のない家庭が増えるということは、社会の出来事を家族で共有する機会も、暮らしの知恵も、またひとつ失われていくということです。
何とも淋しい。
新聞紙を活用する、その前に。
どうか新聞を購読し、まずはじっくり読んでください。新聞紙の一番の活用法は、やはり新聞を読むことなのです。Goto


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