経済力調査

こんな調査に躍らされますか?
名古屋市26位。静岡市62位。浜松市62位、津市74位。我が岐阜市に至っては92位。東海財務局が発表した東海四県下176市町村の「経済力」調査結果です。
市町村の「経済力」調査とは耳慣れない言葉ですが、人口社会増減率、就業者比率、財政力指数、一人当たり生産額、同所得水準、有効求人倍率、一世体当たり住宅着工戸数について、それぞれの偏差値を算出。各自治体について七項目の単純合計する方法。狙いは、地域格差の状況把握らしい。財務局が各自治体の経済指標を基に地域格差の状況を数値で示すのは始めてとのこと。(日経新聞)
この分析方法と項目が正しいかどうかは別として、工業生産の低い地域の順位が下がるのは素人目にも明か。一位が愛知県の飛島村。二位が三重県の朝日町。岐阜県での最上位が岐南町。この三町村が名古屋市、津市、岐阜市よりも「経済力が上。誰が頷けますかねー。
担当した財務局長は「高速道路などの交通アクセスを整備しないと、人口が伸びず経済が活性化しない」と分析。チンプンカン。
地域格差は東京と地方の問題であって、それを、市町村に細分化して分析する意味がありますか?「木を見て森を見ず」ですね。高速道路建設は自粛せよとは、財務省の十八番じゃなかったかなー。分析と今までの主張との整合性が解りませんね?上位にランクされた町村が首を傾げ、県都が憤慨する。一体なんの為の調査なんでしょうか?
分析のための分析。初物を嫌い慣例主義の役人が「始めての試み」に舞い上がるのは、解らないでもありませんが。役人の暇つぶしに付き合わされ、こんな下らぬ調査に躍らされるのは迷惑千万です。
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