経済力

経済こそ、平和の原動力だ・・・・・?
高知県に最年少の知事が誕生した。選挙運動で県内を隈なく回り「経済の立て直しが最大の課題であると肝に銘じている」尾崎知事(40歳)当選の弁。県民所得ランキングでは、紛うことなく下位。経済の活性化に手腕を発揮して欲しいものだ。
今年就任した、フランスのサルコジ大統領が訪中。仏に拠点を置く航空機メーカー・エアバス社の旅客機計160機を約1兆6000億円、原子炉売買約1兆2800億円、その他と合せ、中国との間に売買契約3兆2000億円を結んだ。(発言も過激、私生活でも物議の大統領、しかし、仏経済にしたたかに貢献)
オーストラリアで政権交替。ケビン・ラッド(50歳)労働党党首が次期首相に就任する。彼の経歴に驚いた。中国語を自由に操り太い対中パイプを持つという。ハワード首相は「日本は太平洋地域で最も信頼できる友人」と日本重視政策だったが、ラッド氏は中国に舵を切りそうだ。
日本の石炭、天然ガスは豪州に依存。中東の石油に次ぐエネルギー供給国だ。このエネルギーが中国に移行する可能性を否定することは出来ない。手をこまねいていれば、豪州の資源を巡って日中が競合する場面が予想される。(豪州政権交代に付いて、真剣に考えてみる必要がある。)
お隣の韓国。大統領選が公示された。結果は1か月後。新聞予想では、野党の李明博候補の優勢が伝えられる。政権交代の兆しだ。李候補は現代財閥の故鄭周永氏に35歳の若さで社長に抜擢された辣腕経営者。経済人で前ソウル市長。(韓国も閉塞感漂う経済の打開を選択する状勢。)
アメリカの大統領も民主党に代わる勢いだ。世界は政権交代の嵐が吹いている。高知県知事は全政党の推薦。サルコジ大統領は保守系。ケビン氏は労働党、李氏は保守系。それぞれの支持母体はマチマチ。政権の交代は、思想や考え方の違いで動いていないようだ。
1994年ノーベル平和賞を受賞したイスラエルのシモン・ペレス大統領は、世界各地で宗教や民族をめぐる武力紛争やテロが続いているが、その解決は?とのインタビューで「経済こそ平和を生みだす最も重要な原動力となる」と述べている。
政権交代のキーワード。いや、世界紛争解決のキーワード。それは、経済。経済を活性化することだ。さてさて、この国の指導者に、何兆円もの販売契約を成立さる能力があるとは思えないが。せめて、経済力の何たるかを、高い次元で理解できる人に、指導者であって欲しいと願う。
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コメント

  1. 後藤 より:

    高橋君
    コメントありがとう。
    日本は驚くスピードで中央集権化しています。東京一極集中です。このままでは、地方が滅びます。君の生まれ育った、徳島に人がいなくなります。中広発行の地域密着型の生活情報誌は、地域の経済を「消費」の角度から支える、との使命を持ったメディアです。必ずや地方分権、道州制へと流れが変ってきます。その時のためにも、このメディアを確り育てなければならないと思っています。

  2. 四日市支局高橋 より:

    お疲れ様です。
    四日市支局の高橋です。
    政権交代・・・。
    難しいことはよく分かりませんが、私は高知県にすぐ近くの徳島県出身です。高知県に負けずどんどん地域を活性化してもらいたいものです。
    いつの時代もトップに立つものは先を見据えなければならないものですね。