民主主義と権力、難しいね?
武士は喰わねど高楊枝。腹が減っても体裁を保たねばならない武士は、痩せ我慢をモットーとしたようだ。武士は特権階級。特権を維持するには、虚勢や体面が重要。封建社会の権力者は、少なくとも金の亡者ではなかったようだ。
ロシアの憲法は大統領の三選を禁じる。ロシアで下院選挙。与党が9割の圧勝。憲法改正可能な三分の二の議席を得た。プーチン大統領は、来年五月で任期は切れる。ご本人は否定するが、憲法改正すれば三期目も可能だ。
ベネゼエラのチャベス大統領は「終身大統領」を目論見、再選制度廃止や中央銀行の政府管理、非常事態宣言の簡素化など独裁色を盛り込んだ憲法改正の国民投票を実施、否決された。市民は「自由万歳」と叫んだという。
チャベス政権は、貧困層に手厚い保護政策で基盤を築いた。ロシア国民は、ソ連崩壊に伴い、経済混乱と貧困を味わった。昨今の原油を始めエネルギー資源の高騰は、ロシアに巨額のオイルマネーをもたらし、生活水準の向上につながっている。これが、プーチン政権安定の背景。
プーチン大統領は、後継に42歳のメドメージェフ第一副首相を指名。自ら、首相に就くらしい。大統領と首相、その権限の違いを詳細に知らないが。行政の長が国家の長を操る。どうも、それは「院政」というらしい。常識的には、民主的ではない。とても、ややこしい話だ。
所詮、ロシアは、意に沿わぬ国にはガスなどの供給は止める。元情報将校リトビネンコ毒殺事件で、英国から容疑者とされる人物を与党の議員に当選させる。強権国家。下院で憲法改正可能な議席を持つのだから、プーチン大統領は改正して三選すれば良いではないか。と思う。
ロシア国民には、武士は喰わねど高楊枝といった権力の面子も体裁も理解はできぬ。ベネゼエラのように、貧困よりも「自由」といった、気位もない。KGB支配による、何でもありの「ロシア独善民主主義」が金の亡者と化し「エネルギー帝国主義」に変貌しないことを望む。
Goto
コメント
私は自由主義が大嫌いです。ですから、北朝鮮とトルクメニスタンが理想国家です。日本もこれらの国家であれば、こんな治安の悪い国にはならないはず、自由が国民を駄目にした。もし、私が大統領になれるなら、この手で自由主義を日塗り潰しつもりである。自由は麻薬で、生かさず殺さず 国民には、絶対に権利を与えない。