食料自給率

農作業のハイテク化?
砂漠で農作物を育てる。人類の夢。燦燦と降り注ぐ太陽。砂の砂漠は無理だが、荒野の砂漠には土に栄養分が含まれる。後は、水があれば、農作物は育つ。
イスラエルの初代大統領の名を冠した、ベングリオン大学農学部の研究テーマは、砂漠で農業。その成果が点滴灌漑。点滴とは、あの病人に薬品を注入する点滴治療のこと。灌漑とは、農水路。
点滴灌漑とは、国土の80%以上を占める荒野の砂漠に、一滴の水を供給することで農作物を育てるという、画期的な、イスラエルのハイテク農法。そのお陰で、イスラエルの食糧自給率は高い。
このところの中国産餃子、農薬混入騒動で、日本の食料自給率を高めろと、かまびしい。ある人から聞いた。戦争直後の食料自給率は100%。だが、餓死者がでた。北朝鮮も多分100%に近い。だが、国民は飢餓に苦しんでいる。
外国と比べる自給率の基準は何処にあるのだろう。教えてほしい。
ただ、急速に進む高齢化は、第一次産業を衰退させることは、間違いない。農業に補助金とか、工業化の推進が政治政策の遡上に上がっているが、いずれも、即効性はない。
日本の食料自給率を上げるには、安全で質の高い農作物が安価で消費者の手に届けばよい。それには、イスラエルの農法に匹敵する、狭い国土に生産性の高い農作物を作る日本の技術「ビニール」農法に、労働力を高めるハイテク農業がプラスされればよい。
このほど、東京農工大が重い作物を抱えたり、つらい農作業を手助けする「農業用ロボットスーツ」を開発したと言う。ロボットにセンサーや無線を付ければ、健康、安全管理も可能と。
開発された「農ロボスーツ」、4年後には実用化できるとのこと。道路特定財源も重要だが、その税金を、ほんのわずか、この開発にまわす、そんな柔軟性があれば、イスラエルの点滴灌漑に優るとも劣らない、ハイテク農業がすぐにでも実現する。
そうなれば、高齢者が農作業を長く続けることが出来る。労働力も確保でき、高品質な日本の農作物が大量に生産できる。食糧自給率は上がる。また、その「農ロボスーツ」もハイテク商品として輸出も可能だ。
こんな、一石三鳥の話。なぜ、国家プロジェクトとならないんでしょうね?不思議です。
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