伝授

金融有事。殺伐としてますが。
日経新聞が紙面の半分をカラー化する。と、
発表してから、20日以上経過しましたが、目だった変化がない。
どうなっているのか?と、思ってましたら?
北京オリンピックに向けて、徐々に、カラーページを増やしていくんだそうです。
しかし、昨日の朝刊は44頁立てで10頁がカラー。8頁が全面カラー広告。
とても、きれいで、工夫を凝らした素晴らしい内容の連続でした。
そう感じませんでしたか?「なに!」「日経新聞を読んでないって!!」
「それは残念です。」「ぜひ日経のカラー広告、その芸術性を確かめてください」
「これが新聞広告かと、びっくりされますから。」
因みに。日経で広告を楽しむ方法を伝授します。
まず、机の上に、最終面を上にして、置いてください。そして、椅子に座らないで、立ったまま。
左手で、静かに、一枚めくります。机の上は紙面で溢れます。そこには、カラーの広告はありません。
落胆しないで。心を落ち着け、ゆっくりと(左手ですよ)もう一枚めくります。
見開いた紙面の右面、凄いでしょう。きれいでしょう。
これが、日経の誇るカラー全面広告の技術です。
慌てないで。その広告色合いを楽しみ、メインコピーを読んでください。
なるほど、と、カラーの意味、スポンサーの意図が分かります。
読んだら、次を(左手で左にですよ)めくってください。ほら、まったく色合いの違う全面広告。
さー。それも、カラー写真を確かめて下さい。勿論。コピーも。味わい深いでしょ。
ハイ!同じように次をめくって。ほら、右側の紙面カラー広告でしょう。
次、ほら、またカラー広告。
次、左手ですよ。あれー。カラーじゃない。ハイ。飛ばして、次をめくって下さい。
ほら、きれいでしょう。スポンサー名を見て。その全体の色が、その企業のコーポレートカラーです。
お分かりですね。全面カラー広告は、座ったまま、近視眼的に見てはいけません。
立ったままで、図柄(デザイン)構成(レイアウト)文章(コピー)を上から楽しむんです。
最終面から順番にめくって行くんです。そうすれば、右手面にカラー広告が現れ、
新聞とは違う、グラフイック広告の世界が開けます。素敵ですよ。目の肥やしになります。
三月は、カラー全面広告が8頁ですが、四月には12頁(多分)。徐々に増やして、
八月には20頁になるそうです。(その際には、広告面のみならず、記事面もカラーになるようです)
世の中は、金融有事。
日経紙面も、その殆どが、株価の下落、ドル安、円高と、未曾有の国際恐慌に沈んでます。
せめて、伝授を試して、きれいなカラー広告を楽しんで欲しいものです。
それで、有事を一時でも忘れ、心を和ませて頂けるなら、広告屋冥利に尽きるんですが。
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