国難

まだ、覚悟が不十分です。
折角の日曜なのに、終日雨。それも、随分、重い雨でした。
しかし、自然は偉大です。激しい雨に打たれながら自宅前の公園の樹木。
この季節の、この雨を待っていたかのように、一斉に葉が茂り、枝を伸ばし、力強くなった気がします。物言わぬ樹木ですが、じっくり観察しますと、逞しく生きているのが分かります。
雨で予定をキャンセル。朝の報道番組を見ますと、物価上昇に歯止めがかからない。
「異常に高騰する原油にどう対処したらよいのか」とキャスターが質問、竹中平蔵氏の答えが耳に。
「厳しい言い方だが、国民は覚悟しなければならない。資源のない国では、100円の原料が200円になれば、生活水準は下がる。経済の常識、そのことを冷静に受け止める必要がある」
「政府は、まず、安く買えるものは、安く買う対策が必要。先進諸外国と組んで、産油国の供給量を高めるための外交力を発揮する。」「でも、国民は、昨日と同じ生活水準はありえないとの覚悟を」と。
そうなんですよね。物価が上がる原因は、新興国の急激な成長とエネルギー資源の高騰、
そして、国際金融(投機マネー)の不均衡な流動化です。政府のせいではないんですよね。
それは、日本独自の力では解消できない。世界経済、国際社会の嵐の中に日本丸が漂っている。ってことです。船の乗組員と乗客が、天候が悪いと言い争っても仕方がない。
原油高騰に歯止めは掛けられない。エネルギーの代替も、すぐには難しい。
まずは、暴風雨に備える覚悟が必要と訴える竹中教授の論に、思わず納得しながら・・・・
激しい雨に絶えながら、逞しく成長する公園の樹木に、改めて、自然の偉大さに頭を垂れ、
この原油の異常な高騰。まだ大丈夫だと、高を括って居てはいけない。これは国難だ。と、
降りしきる重い雨を眺める、梅雨真っ只中の日曜日でした。
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