神は細部に宿る

小売店には、電子レンジと冷凍弁当を。
ある主婦の一言。「消費期限が当日のパンでも一週間ぐらいは持ちます。
暑い時は冷凍保存して置きます。必要時にレンジで戻して食べます。」
20%以上の消費者は「賞味期限が過ぎたら捨てる」と答え、
コンビニでは、午前零時を過ぎれば、売れ残った弁当を廃棄処分にします。
日本国内の食品廃棄物は2000万トンといわれ、そのうち650万トンは食べられるのに
捨てられると推定されています。原材料高騰のこの時期、もったいないと思わない人はいない。
しかし、小売店は賞味期限が近くなれば業者に返品。
消費者は、より新しい賞味期限に手を伸ばし、期限切れ前には手を触れません。
行政は、消費者保護の観点を大儀に、期限切れ食品の販売には厳重な処分を科します。
それをメディアは、鬼の首を取ったように報道し、消費者に警鐘を鳴らします。
かくして、国民は、総論、もったいない。でも、私は食べない。と。
世界で10億の人間が飢餓に喘いでいるのに。罰当たりで、愚かな国民だと思いませんか。
農水省褒めてあげたいと思います。
なぜなら、賞味期限前に返品する商慣行にメスをいれ、流通業界関係者に見直しを促し、
不当なケースは公取委に告発、食品の大量廃棄に歯止めをかけるからです。しっかりお願いします。
今日からサミット。主要先進国の他に、新興国や途上国など22ヶ国の首脳が集うそうです。
日本は、2000万トンの食品を大量廃棄してること、伏せて、食糧危機を語るのでしょうか?
アフリカの首脳たちになんと説明するのでしょうか?
ちょっぴりですが、虚しさを覚えます。が、折角の日本開催、大きな成果を期待します。
私なりの提案です。
小売店(コンビニなど)での食品販売は零時までとする。
それ以降は、冷凍食品のみとする。(レンジで戻せばよい)
そうすれば、賞味期限など関係なく、冷凍しておいて食べます。という、細部に工夫を凝らし、
懸命に生きる主婦の知恵に学べます。そうすれば、650万トンの廃棄は減るのではないか。
サミットで語り合わなければならないことは「神は細部に宿る」と申します。
グローバルな問題も重要ですが、できるだけ、市井に近いテーマでお願いしたいものです。
食品廃棄の大量さに、腹立たしさを覚えて。
                          Goto

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