エルメス

日本人も国際人になったようです。
ブランド志向のまったくない私が、大恥をかいた経験があります。
フランスパリの最高級ブランドエルメスをヘルメスと呼んで、その無能振りに。
その、エルメスのパリ本社の役員に付く斉藤峰明氏なる人物の紹介記事を読んで、
こいつは私の頭の回路にはない。面白そうな奴だと思いました。
ネットで検索しましたが、彼の素性は良く分からない。
勿論、分からなくても別段かまわないのですが。エルメス日本法人で働き始めて16年間で
売り上げを10倍にした。と聞けば、興味がある。
記事によればリゾート用のトートバック?が通勤用に人気を博すと、その発売を中止したとか。
98年日本法人の社長となり、拡大路線を否定、イメージに合わないと10店舗を閉鎖した。とか。
その閉鎖に我が岐阜の唯一の百貨店高島屋が、加わっているのも頷けるが。
あの優秀なスタッフはどうなってしまったのか?とても素敵で、精錬された人たちがいましたが。
そのせいなのかは分かりませんが。
悲しい話ですが、岐阜でのインポート商品はほぼ姿を消しました。
その辣腕ぶりに、ブランドとは如何なるものかを実践、成功した稀な日本人、
その彼がエルメスの本社の役員になる。その思考回路を学んでみたいものです。
私の体験では、フランスには良い印象を持ってません。
もう、何年になりますか?20年以上前の話ですが、年越しをパリで過ごしたことがあります。
大晦日、新年へのカウントダウンをシャンゼリゼ通り、エッフェル塔の下でとしゃれ込んだのですが、
地下鉄でスリに合うわ、暴漢に襲われるわ、ホテルの荷物は盗まれるわ。散々でした。
パリ本社の役員としての招聘に、彼は「数字や管理に追われた日本法人社長の心身の垢を、
インドの瞑想道場で落とし、パリに帰ります」と。
そうか。彼は日本人ではなく、フランス人。いや、国際人なんだ。と知りました。
ベタベタの日本人では、最高級のブランドを買うことはできても(買えない値段ですが)育むのは難しい。
と、思いつつ、シャンパングラスを手にする彼の顔写真を、
これが、ヘルメスの役員になる男かと、改めて、とくと眺めています。
おじさん。間違えないで!!。
ヘルメスじゃない、最高級ブランドのエルメスですよ。
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