神の手

私は、世の中が明るくなった10495人目の患者です。
白さが違う。本当の「白色」とは、こんなに白かったのか?と、
洗剤のコマーシャルのように驚いています。
このところ、文字を読むスピードが、落ちてきました。
右目の視力が悪くなったのかと、気を揉んでいました。
それが、最近では、文字が霞んで、読みづらい。鳥目とも思えませんが、夜間、相当に明るくしないと
手元が暗い感じがする。仕事にも支障を覚えるようになりました。
私は、小学校の5年生から眼鏡を掛けています。
切っ掛けは、授業中、黒板に書かれた文字が読めず。担任の先生が、「お前、目が悪くないか?」と
注意を受け、慌てた親が、眼科に駆け込み。近視に乱視。それに右目は弱視、親父殿も学生時代から眼鏡使用でしたから、遺伝と診断。爾来50年余、眼鏡は私の身体の一部として生きてきました。
そのうち、眼鏡にまつわるエピソード、ブログに書いてみたいと思います。
還暦近くなれば、身体のあちこちにガタが来るのは仕方がない。目も耳も悪くなる。
しかし、この目の衰え、眼鏡で矯正すれば治ると、高を括ってましたが交換しても変化なし。
ひょっとしたら、眼の病気ではないか?と。そこはそこ、持つべきものは友。
わが親友に、「神の手」を持つと言われる眼科医が。彼のもとに駆けつけ診断を。
案の定、白内障。モニターに映し出された眼球、正常な黒い眼球と比べれば、まるですりガラス。
こりゃ酷いわ。と、私。思わず「治りますかね?」と、「手術すれば良くなりますよ」
「どんな手術でしょうか?」模型を取り出し「眼の構造と手術の説明」を受け「こうするんです」と、
「ひゃ〜眼にメスを入れて水晶体を人工に替えるってことですか?」「簡単に言えばそうゆうことです」
ビビりながら「お願いします」って、ことになり、月曜日の午後「右目白内障の手術」。
11時半に医院へ、「心配は要りませんよ。すぐに済みますから」と。精錬されたスタッフのお嬢さんが。
12時15分、軽快な音楽の流れる手術室に入り、手術着の彼が登場、
「ちょっと眩しいですが、眼を開けてて下さいね。瞬きは構いませんよ」と。
瞬きする間もなく「ハイ、終わりました。」と。所要時間、手術開始からわずか7分。
勿論、痛くも、痒くもありません。眼帯は付けたままですが、13時半には会社に戻り仕事を。
それで、昨日。朝9時前に診察を受け。「問題ありませんね」と。眼帯を外し、辺りを見回しますと、
驚きました。白いんです。本当に真っ白なんです。世の中が明るいんです。
左目と比べるとはっきり分ります。白が違うんです。
いままで、見ていた「白」はセピア色の白。右目の白は「白」なんです。
手術の次の日に、早くも苦労してた文字が楽に読めるんです。彼は「二か月ぐらいで落ち着きます。眼鏡の度数を落とすことになります」と、視力も良くなったんです。
や〜夢のようです。悩みが、一つ解消し、先が明るくなりました。
ありがとうございます。
最近、世の中が暗いとお嘆きの諸兄(とくに同世代の)には、
若いと思っていても、老化は忍び寄ってます。ぜひ、白内障の検査を受けられてはと、お勧めします。
因みに、私は、白内障の手術を受け「明るさを取り戻した」彼の10495人目の患者です。
彼は「神の手」だ。と言われている意味がわかりました。
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