いい毒は薬

タイトルだけで手が出そうです。
朝からジリジリする暑さと、蝉の声。
それにラジオ体操に向う、眠たげな子供の声。夏本番。八月ですね。
朝の読書も、内輪片手では、難しい内容は頭に入りませんが、
眼の調子がいいものですから、ついつい、買いだめの文庫書き下し、時代小説に手が伸びます。
朝っぱらから、時代小説もないんですが、「剣客の冴え」に、熱帯夜で寝不足の「ボー」とした頭には、
新聞よりもスカッとして、よい刺激です。
広告屋は因果な商売です。新聞を手にして、まず一面を広げますが、トップ記事を読む前に、広告欄に目が行きます。通常一面の広告は、書籍広告と言って八冊の本と出版社が広告主です。
最近、日によっては、六社の場合もあります。二社少ないだけですが?不況の波が書籍広告にも現れたかと・・・ドキッとします。習慣なんでしょうか?八冊並んでいなければ、どうも一面の納まりが悪い。
私は、本を買う場場合、大抵、新聞広告のタイトルとリードを読んで買います。7月23日付の朝日新聞に見開きで掲載された出版社の書籍広告に、これは面白い。と驚きました。
なにが、面白いかといいますと、キャッチコピーです。
「いい毒は薬。宝島社の活字」。53本の薬瓶が四段の棚に並び、ラベルに本のタイトルが。
日本「怪死」事件。日本の「黒幕」。新装版裸の警察。格差が伝染する。擬態うつ病。あやしい健康法。美味しい食事の罠。中国利権のタブー。逃亡作法。大相撲タブー事件史などなど。
劇薬の雰囲気から毒気の予兆まで、「いい毒」どころではありません。まさに、怪しげな
「毒薬」的タイトルのオンパレードです。タイトルだけで、「毒」に手が出そうです。
夏の暑さには、肝がヒンヤリする怪談モノが定番ですが、
暑さで寝不足のボーとした頭には、宝島社の「毒薬」シリーズを読むのも、夏の過ごし方かも。
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