飛騨高山の工芸品はいいですね。
昨日、我社の発行する「さるぼぼ倶楽部」(飛騨地区51500部)8月号の巻頭特集で紹介した
第28回「飛騨の伝統的工芸品展」を覗いてきました。
(会場・高山市政記念館。主催・飛騨伝統的工芸品産業振興協議会)
展示品は、一位一刀彫(我社の玄関脇にも岐阜県の木「一位」があります)。鈴木彫刻二代目、鈴木一英さんと息子の雄大さん親子の作品。雄大さんは88年生まれの20歳。待望の後継者です。
かれの作品は、まだ荒削りですが、「左甚五郎」になれとの期待が寄せられる。
飛騨春慶は木地屋二代目西田巌さんと、祖父と父の働く姿を見て育った恵一さん。「問屋さんから変わったものを作ってくれんかと言われるのだけど、いくら変わっていても、人が使うものでなければ作っても・・・・」と職人気質の父。
「大小とわず曲物ならなんでもできる」と息子。新作に意欲を燃やす。
私は焼き物では、芳国舎の白地に藍、曲線の美しいこの「渋草焼」が大好きです。湯呑は愛用してます。長男の松山功次朗さんが絵付け。次男宗央さんと次女明紀子さんが成形、兄弟の合作。
「今は自分たちのやれることをやる。それが大切だと」若き名工の心意気が嬉しい。
独特の釉薬で重量感あふれる小糸焼。窯元の長倉大(昭和39年生)さんは「自由奔放」な作風が小糸焼の特徴。将来は、今とまったく違う形態になるかもしれない」と。小糸焼の可能性を示唆する。
「先代のものより、いいものが作りたい」。「技術も感性も六代目渋草柳造さんを超えるのが目標」と
眼を輝かすのは、昭和52年生まれの長男と年子の戸田柳平さん、千日弥さん、鉄人さん兄弟。
渋草焼柳造窯の次世代を担う、兄弟たちの熱き、作品が並ぶ。
作者が分りませんでしたが、これが焼き物かと目を疑う、立体的な作品、山田焼の米俵型水指には、
彫刻と曲物と焼物の組み合わせの妙を感じ、これぞ飛騨の匠の技。そんな作品もあり、楽しませてもらいました。
会場は、夏休みとあって、観光客で賑わい、一刀彫。飛騨春慶。飛騨の四窯。の作品に触れ、改めて飛騨の伝統工芸の魅力に、飛騨高山の旅を満喫している様子。
同時に、江戸時代から200年続く、松倉絵馬総版元の実演即売も行われ、
池本屋の伝統絵馬の技が披露され人気を博していました。
(松倉絵馬は、松倉観音の祈祷を受けた紙絵馬。息災開運を願う縁起物。
福が逃げないように玄関の壁に馬の頭を家の奥に向けて貼ります)
久しぶりに、日本古来の「ものづくりの真髄」を極めんとする
若者の作品に触れ、背筋が伸びました。
頑張れ!若い工芸家たち!
Goto
尚、この催しは、8月24日の日曜日まで開催されています。
コメント
津軽三味線奏者の牛丸哲朗です。インターネットでたまたまこのブログをみつけ、拝見させていただきました。斐太高校の同級生がそれぞれのフィールドで頑張っている事を知り懐かしく、心温まるひと時でした。私ごとでありますが、平成21年6月26日、飛騨特別支援学校創立30周年記念の行事に出演させて頂くことになりました。久しぶりの故郷での演奏となります。佐久間朋宏さんの投稿のお蔭で楽しかった高山の青春時代を思いだしました。
すごいね。
昭和39年の飛騨は、個性があって、優秀な人材が誕生した年なんですね。
我社にも飛騨出身の有能な人材が活躍してます。勿論、飛騨生まれ、飛騨育ちの「さるぼぼ倶楽部」は生活情報誌のリーダーです。
長倉大は斐太高校の同級生です。
頑張って欲しいです。
他に同級生には
津軽三味線の牛丸哲朗、
アルトサックスの岩本伸一
飛騨牛を育てる熊崎光夫
個性あるプロがたくさんいます。