スピード

自信を身に付けるには、基礎が必要ですね。
厳しい経済環境は、コスト削減だとか、省エネだとか、今ほど、効率を上げる方策に、
知恵を絞る時代はないと思います。
効率とは、時間の短縮です。経済活動は、目標に如何に効率よく到達するかですから、
無駄やロスの少ない動き、行動を追求するかに掛ってます。
野球の話が多くて、恐縮ですが、経済効率を追求するのに、
良い例がありますので、野球で引用します。
プロ野球のテレビ視聴率が、ガクンと落ちました。広告の仕事を長くやらせて頂いて、
巨人戦を日テレが放映しなくなるなんて、とても信じられないことです。でも、現実です。
テレビ番組の制作を続けるかどうか?はっきりしています。
視聴率が低い番組は、スポンサーが付きませんので、放映は中止になります。
なぜ、野球の視聴率が落ちたか?理由は簡単です。ゲームが面白くないからです。
面白くない理由は、世の中が、驚くほどのスピードで動いているにも拘らず、試合運びが遅いからです。
野球は投手がボールを捕手めがけて、投げなければ、ゲームが始まりません。
大リーグを見ていますと、気持ちのよいテンポで、ポン、ポン、ストライクを取りに行きます。
それに比べ、日本の投手は、サインの交換までに、帽子に手をやる。ロージンバックを掴む。ユニホームを直す、足元を何度もならす。自分のリズムに幾つもの動作を入れて、なかなか、投げません。
やっと、投げたと思えば、ボールばかり。ファールにでもなれば、ボールを手でこねて、帽子に手をやり、ユニホームに・・・・・・・・。思わず、チャンネルを変えたくなります。
日本の投手は、なぜ、投げるまでに時間が掛るか?それは、自信がないからです。
なんの自信がないかと申しますと、基礎的な訓練が未熟で、技巧に走ろうとするからです。
捕手に頼り、ベンチの指示を仰がなければ、投げられないからです。(管理野球がそうさせてしまったのかも知れませんが)、それでは、観客は溜まったものではありません。
野球界もテレビ視聴率低下の原因が、遅延ゲームにあると分かってきたようで、
投手はボールを受け取って、20秒以内に投げることと、ルールを決めたようです。
規則を強化すれば、問題が解決するとの考え方もありますが、
あまり、効果はないようです。
野球のスピードを上げる一番の方法は、投手一人ひとりの遅延行為と
その背景にある自信の欠如を分析して、その改良に野球界あげて取り組むことです。
そう考えてみますと、企業効率をあげるには、
時間短縮できない原因を分析してみることが必要だと思います。
案外、基礎訓練ができていない、って、ことになる気がします。
                              Goto

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