総括

「東京五輪」へ向けての議論を深めては。
いつまでも、話題にするのも、くどいようで気が引けるのですが。ご辛抱を。
新聞各紙の北京五輪総括。読み比べてみて、思うところを、少々。
五輪に掛けた中国のあのエネルギーは圧倒的だった。(日経)に同感です。
国とは、なんとも、凄い権力なんだと、驚きと同時に、恐ろしさを覚えました。
戦争に向かう国家動員もこんな状態になるんでしょうね。(平和と戦争は裏表なんでしょうか)
中国の人権が認められ、民主化が促進されるかと期待したが、メディア規制は強化され、国際社会が望む解放は進まなかった(朝日)。一党支配の国にしては、精一杯だったのではないかと思います。
平和の祭典、舞台板を一枚剥ぐと、そこには、国民に銃を向ける、武装警官に溢れたいた。
「一つの世界・一つの夢」はスローガン倒れだったのでは(中日)。手厳しいですね。
毎日は「中国は着実に前進している。そのことを理解して欲しい」との北京五輪組織委員会のコメントを強調している。14億ともいわれる国民を束ね、経済発展を遂げながら、開放政策を進めるには、
ある程度のひずみも生じることもありうると考えるべきだと思うが?
各誌とも、概して、辛口の論評だが、私の見方は、「我が家の内実は、我が家の住人にしか分からないものです。ましてや、他家の状況を判断するのは難しいのではないか」と思う。
「他家を判断するのに、我が家の物差しで、推し量って、評価することの方に、無理がある気がする」
人は、人の長所を探して認めるより、欠点や短所を論(あげつら)って批判するほうが好きらしい。
僅か、60数年前まで、わが国を始め欧米諸国から、略奪と侵略を繰り返された国が、平和の祭典、
五輪を国の威信をかけて成功させたことに、敬意を表さずして、何を論じるのか?
各紙の北京五輪総括に、身勝手さが目に付き、隣国に対する思いやりの姿勢が欠けているのが、残念。(禍根を残した論調の気がします)
それはそうと、30種を越す競技が行われましたが、採点方式の体操とか、シンクロとか、審判の裁量が影響する柔道とか、サッカーとか、野球とかの競技が、五輪に相応しいとは思えない。
オリンピックは、誰が見ても、順位が明確な競技だけにすべきじゃないかと思う。
もう少し、全体をシンプルにする時期かも。(判定結果にストレスが溜まる)
「東京五輪」、日本全体の変革を目的に、手を上げるべき(日経)との主張が、
正しいかどうか?もう少し議論を深める必要があるのではないかと思う。
それにしても、五輪の花形、陸上短距離で、銅メダルは、感動でした。
                               Goto

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