よく噛む

想像力を身に付けなければ・・・・・・・・・。
活字と映像の違い。創造の差と言われている。
人間は、イマジネーションがあるから、無から有を作り出せる。そこが人足る所以で面白い。
映像は、情景が視覚で分かる。活字は、情景が見えない。
だから、その分、活字は想像しなければ、文字の意味が通じない。
最近、食事の後、どうも胃が重い、消化が遅い気がする。潰瘍や癌ではなさそうだ。
老化で胃弱体質になったのでは、と、気になったので、食事方法を工夫した。
工夫といっても、大したことではない。「早飯、早何とかも、芸のうち」との早食い習慣を改め、面倒だが、少し落ち着いて食事を取るように心がけている。落ち着いてとは、よく噛んで食べる。それだけだ。
そのせいか、消化剤の助けを借りなくても、軽くなった気がする。(ま〜。あまり深酒しなくなったのも、軽くなった要因かも)(でも、それは、飲まなくなったのではなく、飲めなくなったのかも知れぬ)
よく噛むようにする。と、一口に言っても。それが、なかなか難しい。ついつい、癖で、流し込んだり、駆け込んだりしてしまう。かなり、意識せねばならない。そうなると食べるのが面倒、となる。
活字も、同じで、駆け込んで食べると意味が通じない場合がある。読書百篇その意通ず、とは、活字はよく噛めば、意味が分かる。と言うことだ。
よく噛んで食事すれば、胃の調子がよくなる。胃の消化力が高まれば、栄養が体の隅々まで廻り、健康になる。健康は元気の源だ。
活字もよく噛んで食べれば、文章の背景、行間も理解できるわけだから、想像力も身に付く。
映像は、通り一編で消えてしまう。よく噛むことができない。想像力は身に付きにくい。
政治の季節。各政党がマニュフエスト(政策)を発表し始めた。これも活字。
しっかり噛み締めれば、この国の未来が想像できるかもしれない。
よく噛むことは、万に一つも、悪いことはない。
しかし、よく噛んで食事しながら、夢中で新聞を読むのを、なぜ、家人は咎めるのだろう??                             Goto

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