電子新聞

新聞週間に思う。
読売新聞は「新聞がこれからも必要だと思う人」は?面接方式の全国世論調査で90%と発表した。新聞は国民から大きな信頼を得ている。ニュースの背景を浮き彫りにする解説に加え、懸案や課題に対する解決策などが高い評価を受けている。と調査結果に胸を張った。
朝日新聞も新聞週間を意識して「人生に関わる最も大切な3つのテーマ(環境)(教育)(医療)に特に力を注いで伝えるのは、朝日新聞だ」と、社の方向性と自らの価値を全頁広告で示した。(朝日が自社広告を自社紙面で、カラーで全頁広告するのは珍しい)
この国で新聞の必要性を疑う人はいない。その役割と使命を認識しない人も少ない。
新聞は日常生活では無くてはならない必需品の一つ。大半の人は、そう思っている。
新聞週間で大新聞は、力を誇示し、価値を声高に叫ぶのも、
その裏付けあっての自信だ。
にも関わらず、現実は、購読者数の減少に歯止めが掛からない。新聞広告が集まらない。
厳しい現実が突き付けられている状態だ。
編集面に工夫を凝らし。読みやすい紙面構成にレイアウトを改め。活字を大きくしたり、カラー化を促進したりと、改善の努力は続けられているが・・・・・。新聞復活の兆しは見えない。
田舎の広告屋が偉そうなことを言うのも気が引けるが、
付け焼刃的に、改良を加えても埒が明かない。ビジネスモデルが通用しなくなったと考えられないか。
日経新聞の新聞週間特集。一般紙とは違う事情だからだろう。新聞の使命を大上段に構えていない。むしろ、ネットとの関係を整理し、建設的な提案を示している。
提案。インターネットの普及と次世代携帯情報端末の投入で、電子新聞の姿が見えないか?と、海外での事例をあげて問いかけている。新しいビジネスモデルである。
私は、なるほど。と納得して日経を読んだが、「それも分かる。しかし、国民は新聞の必要性を認識している。今すぐ、今日明日という話ではなかろう。」と高を括っているとしたら・・・・・・・・
大新聞の新聞週間特集、手前味噌も甚だしいと言わねばなるまい。
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