なぞ

物事、一面的にみては、いけないようですね。
なるほどと、唸ることも、少なくなりましたが、加藤廣著「謎手本 忠臣蔵」には、思わず納得。
そうか?と、もう一度、本を捲り直しました。
今日は赤穂浪士討ち入りの日。江戸幕府に陰りが見えた始めた元禄の世を震撼させたこの出来事。
有名な松の廊下での刃傷。その真相は?著者はこう書く「殿様の勅使饗応の礼法は、密かにマニュアル化されていたと思われる」。
「したがって、浅野内匠頭が、吉良の意地悪で着ていた式服が違っていたなどというのも下世話向きの噴飯物の作り話であろう」「勅使下向は年中行事、何を着ていくかなど、吉良に言われなくとも茶坊主、女中でも知っていること」では、なぜ、「なにが内匠頭をそうさせたのか」と。
読み進めば、なるほど、そうゆうことか、と、思わず唸ってしまいます。
あとがきに、次のようなことが記されています。
「愛国心スポーツだけの暑さかな」
アメリカの占領政策はスポーツ、スクリーン、セックスのいわゆる「3S政策」で日本国民を徹底してスポイルした。その奇妙な日本の現実が、この川柳です。
歴史を紐解く時、一面でみてはよく分からない。複眼で眺めてみる必要がある。
占領政策は「日本人の精神を効果的に、心理的に再教育する広汎な計画の基に遂行された」
それが、「戦争の罪を日本に教え込む計画」である。17世紀に始まった欧米の長い「アジア侵略の歴史」を空っとぼけて、最後の侵略主義だけに「すべての罪をなすりつける」アメリカのご都合主義の産物であった。
その結果が、60余年を経て尚、自虐史観となって日本人の心に残る。
で、「謎手本 忠臣蔵」だが、時の側用人柳沢吉保が、義士討ち入りを助長したとするならば・・・・。その時代背景は?深層の謎は?
ぜひ、お時間があればお読みください。不思議と納得できますから。
私は、なるほど、歴史のみならず、何事も一面的に捉えては、世の中が見えない。と、
忠臣蔵の謎解きに現代社会が、覘けました。                             Goto

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