やっぱり、アメリカは自由の国ですね。
国際的な問題について述べるのも、岐阜の片田舎に暮らすおっさんとしては、気が引けるがお許し願いたい。時空を超えて瞬時に飛び交うネット社会。地球は益々小さく。世界は驚くほど狭くなっている。
オバマ大統領就任式の報道。睡魔に堪えながら歴史的瞬間に立ち会いたいと、テレビ中継で生演説を聞いた。「60年前、レストランにさえ入れてもらえなかった男を親に持つ・・・・」このフレーズに目頭が熱くなった。全体のトーン、厳粛ではあったが、なぜか物足りなく思った。
しかし、その後の映像で、ホワイトハウスを去る前大統領夫妻を、手を振って見送る正副新新大統領夫妻の姿がとても印象に残っている。惻隠の情と申しますか、長幼の序と申しますか。
アメリカの懐の深さ。民主主義の成熟度を思い知った感がある。
私はお客様がおこし頂いた際に、お帰りには、車が行き去るまでお見送りする。
大統領の新旧交代と、比べるすべもない些細なことだが。我社は公共交通機関もまばらなへき地にある。讒言や叱責を頂いた時(それが結構多いのだが)であろうが、気分を害されるような話になった時であろうが。それが、わざわざ訪ねて頂いたお客様に対する最低限の礼儀だと思っているから。
人間は感情の動物。自分に不都合があれば腹が立ち。意見が違えば、自己主張を押し通すべく、罵詈雑言を浴びせたり、不愉快な態度を取るもの。
しかし、過熱状態が冷めれば、あるいは時が経てば、無に帰すもの。
争いごとも休戦状態になれば、そこで、相手を敬い、礼を尽くすべきだ。
それが、できないのも人間だが、原理主義を貫く人たちには、一時の妥協も許さない場合がある。それが、宗教と絡み合うと、目も合わさなければ、握手もない。
それを、崇高な態度と言うのか?頑なと言うのかは?歴史が判断するだろうが。個人は別として。
政治的には未熟な国であり、幼稚な為政者ではなかと思う。
その未熟さの証明が、台湾の陳水扁前総統の逮捕。隣の韓国でも政権交代と同時に大統領が逮捕された歴史がある。現李大統領は交代の際、そうはしなかった。(それだけでも韓国の政治は大人になった。成熟してきたと思う)
台湾の前総統の罪が如何なるものか?詳細は知らないが、
逮捕、監禁されたのだからそれなりの罪を犯したのだろう。
しかし、手錠を掛けられ、その手を高く上げ、政治弾圧を叫ぶ姿。拘留中の手記を出版し抵抗するのは、やはり未熟で異常な為政者が政権に付いたと言わねばならない。
これも、新聞報道だが、台湾は新政権発足の祝いに中国から二頭のパンダが贈られた。
その模様を中国メディアが中継したそうだ。その際、不可解なことに台湾の国旗「青天白日満地紅旗」が動物園から、すべて降ろされたとのこと。
その意図がどこにあるかは、想像願いたいが、ネット上では動物園に掲げられていた国旗が降ろされた事実は瞬時に中国国内に配信されているのに。
政権交代の都度、前為政者を逮捕する国も未熟なら、自国民に真実を隠蔽して報道する国も、不可解な国だと言わねばならない。
国際紛争は絶えないが、主義や主張の違いで、人が人を恨んだり、ねたんだりするのは、寂しい限り。
でも、やっぱり。自由の国、アメリカはアメリカだと思う。 Goto
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