特権

名古屋市長選挙が面白い。
次年度の予算が衆院を通過しました。マスコミをリードする大新聞は、朝日が27日、毎日と日経が28日に。なぜか読売はまだですが。相次いで、早期解散を求める社説を掲載しました。
田舎のおっさんとしては、「そうだ。そうだ」と頷く以外に、術はないのですが?
雲行きは、そう簡単に行きそうにありません。
土曜日の朝刊各紙。一斉に「中小企業の資金繰りを応援します。」「融資・保証枠を30兆円規模に拡大しました。ぜひご活用下さい」との政府広報(経産省・財務省・厚労省)が掲載されました。
やっと中小企業支援が動き出しました。不況の嵐は昨年から吹き荒れています。如何にも遅いと思いますが。この制度が本格的に稼働すれば、中小企業は、なんとか年度末を乗り越え、次なる対策が立てられます。窓口は大変でしょうが、ぜひ、迅速なる対応をお願い致します。
まずは経済対策優先と、政局を封印して頑なに推し進めてきた政府。その対策が動き始めれば、新聞の社説の通り、解散総選挙で良いハズなのに、その気配は低い。
本当の理由は良く分りませんが。遠目では、「解散は総理の専権事項。私が決めます」と野党の質問に啖呵を切るのですが?本音は度胸がなくて、自信が持てず出来ないのではないかと思います。まるで特権にしがみ付いているようです。みっともないったらありゃしない。
これではだめだと分っていても、与党には総理大臣を交代させる勇気もない。議会制民主主義の崩壊なんでしょうが。任期満了まで、このままズルズルと行くのではと、思います。
となりますと、国政の改革が進まないことになります。だと、しますと、大阪の橋下知事。横浜の中田市長のようにポリシーを持って、国とも戦える首長に頑張ってもらう以外にありません。
岐阜は愛知の経済に左右されます。とりわけ、岐阜市と名古屋市とはJRで18分。名古屋が元気になれば経済圏の岐阜も元気になります。その名古屋の市長選挙が4月に実施されます。
この選挙に注目してみたいと思います。
候補者は自民支持のエリート通産官僚の細川昌彦氏と民主推薦の河村たかし氏。
河村氏は衆院議員で自称「総理を狙う男」とメディア露出の多いユニークな人材。その政策も「議員定数削減」「地方議員年金廃止」「議員報酬の寄付金化推進」など市議の特権にメスを入れる。面白い。
そのせいもあって、母体であるはずの民主党市議団の反対を受けている。
これが地方議員の本音なんでしょうね。政治家の本分が分かって良いですね。
私的には、河村氏が「総理」ならぬ政令都市の首長として、国に堂々とモノ申し、地方改革に爆進し、あらゆる「特権」(既得権益)に大胆にメスを入れる「市長」になれば、面白い名古屋、地方が生まれると思います。
彼が、国の政治を揺さぶってくれればと期待するのですが?
この人物なかなかの難物。市民にとっては、悩ましい選択になるかもしれません。
しかし、名古屋市長選の行方が、衆院選を占うのだけは、間違いなさそうです。
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2/28朝日新聞 朝刊

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