知恵

広告とは元来、人を誘う術・・・・。
朝日新聞に広告界の大御所、天野祐吉さんが「CM天気図」というコラムを書いている。
引用するのもおこがましいが、広告の仕事に携わる者は、こうでなくっちゃと思うので。
「景気が悪くなると、広告費を削り、CMを減らすのは、わるい癖だ。」
私もそう思う。
「こんな時ほど、元気なCMが要る。」
そうだ。そうだ。
「自分を目立たせるのに、まわり(他のCM)が落ち込んでいる不況は絶好の機会である。」
広告屋の腕の見せ所だ。
「そんなこと言ってもカネがない。とういのはウソ。カネがないんじゃない。知恵がないのだ。」
「カネがなくても(ゼロでは困るが)知恵があれば、面白いCMはできる。」
・・・・と天野節が続く・・・
世界最古の広告は、港町。娼婦がぞうりの裏に矢印を彫り込んで、漁師を誘う。
その矢印を辿って、漁師が追う・・・
広告とは元来、人を誘う術。術を磨くのは知恵を働かせるもので、カネをかけるものではない。
企業が広告予算を削るからと言って、知恵もだせないようでは、そもそも広告屋家業は成り立たぬ。
カネを掛けずに、元気のでる広告を作ってこそ、広告屋冥利に尽きると言うもの・・・。
知恵だそうぜ。知恵を。
そう言えば、この最古の広告話と、広告とは人を誘う術だと、教えてくれたのは
若かりし頃の大御所天野さんが講師を勤めたNHK広告講座だったと、記憶する。
                                Goto

コメント

  1. Goto より:

    コメントありがとうございます。
    大いに暴れまわりましょう。
    失敗を恐れず。大胆に。
    お目に掛かりご指導頂けるの楽しみに。
                 Goto

  2. リミスキー より:

    天野さんの仰るとおりです。私も今こそ広告!と思います。知恵の無さを景気の悪さに転化しているだけです。基本とクライアントを大切にして、知恵を絞りましょう!中京に中広あり、C-Waveあり、と云われるように・・・。