岐阜市制120周年・その3

知的な香りのする街に・・・・・。
岐阜市制120周年への思いを二度書いた。その3は、ビジョンを示そう。
批判は誰にでも出来る。しかし、ビジョンを語るのは難しい。ましてや、実現可能なビジョンとなると。
広報では「7月1日は岐阜市が輝き夢あふれる未来への飛躍する記念日」「明治22年の市制町村制施行より、大正、昭和、平成へ、変化と困難を克服、中核都市へと発展を遂げた」
「120周年を契機に、先人の叡智と努力に感謝し、先人が残した歴史や伝統、文化など誇るべき財産や魅力を再発見、再認識しよう」と述べている。
私は、この見解は正しいと思う。その通りだとも思う。ただ、では、先人が残した、何を再発見して、何を再認識するのか?その具体的なものが、何も書かれていない。つまり、何をどうするのか?
で、その先に、どんな輝いた岐阜市が見えてくるのか?どんな夢と未来が待ち受けているのか?それが、広報のどのページからも、読みとれない。つまり、ビジョンがない。
私は、岐阜市が輝き、そして夢あふれる街になるには「岐阜市を知的な香りのする街」に変えてはどうかと訴えている。それを、街の活性化と言っても良い。
その方法は、創立77年の歴史を有す、日本有数の薬学単科大学である岐阜市立・岐阜薬科大学を、岐阜市の中心部(岐阜大学医学部跡地)に移転させる。(現在は岐阜市の北部にある)
そして、学生数を一学年の定員500人に増員する。6年制だから3000人になる。それに、大学院を併設、バイオテクノロジー分野の研究施設を設け、医薬、食品など「命」に関わる民間の研究機関を誘致する。
そうすれば、岐阜市の中心地に、5000人規模の大学関連の人材が集うことになる。活性化とは人が集うことである。若者と教授陣、研究者の家族が岐阜に暮らすようになる。正に活性化である。
つまり岐阜市は薬学を中心としたバイオテクノロジーのメッカとなり、「知的な香りのする街」になる。街は輝き、夢あふれる未来が見えてくる。
なにも、目新しい発想ではない。77年前に先人が切り開き、関係者の努力と市民の支持で、築き上げてきたものを、再発見、再認識し、活かしただけである。これが、財産の活用であろう。
土地は公有地で空地。大学は公立で岐阜市立。時代は、高齢化を迎え「命」「健康」の時代。それに関連する産業振興の可能性は高い。移転に問題はない。
近隣には、薬草園も、健康食品の企業群も、製薬会社の研究施設もある。それに、濃尾平野は歴史的に、養蜂が盛んな地で、蜂蜜、プロポリス、ローヤルゼリーなどの生産技術やノウハウは今も世界有数であり、歴史的な土壌もあるではないか。
岐阜市制120周年。未来へ飛翔する記念日だと言うのなら、岐阜大学医学部の跡地に図書館と市役所を作るなどと、とぼけたことを言わずに、岐阜薬科大学を移転拡充し、「岐阜市を知的な香りのする街」に変貌させてはどうか。と、ビジョンを示すが、如何か?                                                                  Goto
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広報ぎふ7月1日号

コメント

  1. MA より:

    以前もご指導頂きましたが100%支持致します。