読売教育賞

新聞社の文化的なコンクールを考える。
新聞を読む楽しみの一つに、書籍広告がある。官僚出身で、首相まで務めた故宮沢喜一氏の追悼記で、「父は色んなことを勉強し、博学でしたが、芸能ニュースにも熟知してました」と令嬢が。
「ある時、なぜそんなことまでも?と、聞きましたら、新聞の週刊誌記事だよ」と言ったとか。
書籍紹介は、日曜が定番ですが、いつも、月曜の週刊誌の見出しには、ドキッとさせられます。
新聞広告は、大方、記事の下に付いていますので、紙面の下半身と揶揄されますが、広告は新聞社の重要な収入源と同時に、記事には勝るとも劣らない立派な情報だと思っています。
しかし、新聞広告は宣伝であって、記事とは違う。情報ではないと勘違いしている人がいます。読者なら仕方ないのかも知れませんが。新聞関係者、取り分け編集局に多いのは不思議です。
記事とも広告とも違うが、新聞社が発信する情報で、社会的に意義のある活動があります。
それは、新聞社が主催する文化的なコンクール(賞)です。実に様々な取り組みをしています。
私が最近認識したコンクールに、読売新聞社主催の「第58回読売教育賞」があります。
年間を通じ学校教育現場での教師たちの真摯な取り組みを評価するものです。(58年間とは凄い)
教育の荒廃が社会問題化されていますが。私は、むしろ、この賞のような地道な活動をする教諭達により高い評価を与えるべきだと思います。
新聞社には変な縄張り根性があって、他社主催の文化活動は報道しないようにしています。
けつの穴(失礼)の小さいことです。時代は随分変わりました。何時までも、そんな料簡では、新聞離れがますます進むのではないかと、危惧します。
この賞は、国語教育、算数・数学教育を始め、学校ずくりや地域社会教育活動など13部門に渡り、全国の小中高校を対象に実施されています。が、残念なことに応募はわずか、133件に止まっています。
各紙が協力体制を引き、広告紙面を割いて宣伝すれば、より多くの国民に認識されます。そうなれば応募者の数も増え、教諭陣にも力が入ります。
書籍広告と同様に、新聞広告の役割が高まると思うのですが。
新聞社の文化的事業の共有化は、到底無理なんでしょうね。
それにしても、全国からの応募が、133件とは、寂しいですね。
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7/6読売新聞

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