胡瓜封じ

夏野菜の美味しい季節になりましたね。
沖縄に次いで、九州でも梅雨明けの気配。東海地方に太陽がじりじりと照りつける季節もそこまで。
夏といえば、噴出す汗をぬぐい。もぎたての胡瓜に味噌を付け。頭からボリッとかじり。冷えたビールをググッと飲む。
まるで、ビールのCMだが。この季節、家庭菜園で作られた野菜を、お裾分けと、よくいただきます。昨日も、生ごみを発酵させた有機肥料で作ったと。胡瓜にトマト、それになすびとジャガイモ、さらにピーマンと玉ねぎを。
スーパーに並ぶ野菜。輸入と温室栽培で、何でも、年中あり。めっきり季節感がなくなりましたが。この土地で、季節に合わせ、丹精込めて作られた立派な野菜を眺めてますと、改めて、大自然の恵みに感謝です。
胡瓜といえば、岐阜の善光寺さんに、今年も大きな胡瓜(高さ4メートル)が御目見えしました。
お寺にキュウリ。何の関係があるのか?不思議ですが。「胡瓜封じ」が行われるからです。
「胡瓜封じ」とは、弘法大師が一切衆生の病苦、業苦の根を絶ち、病苦を和らげ丈夫で長生きできるようにと業病、難病を胡瓜に封じる加持祈祷したことに起因するそうです。(京都・五智山・蓮花寺資料)
なぜ、なすびでもトマトでもない胡瓜なのか?と言えば、弘法大師の時代から、一番ポピュラーな野菜が胡瓜だったからではないか?と、勝手に推察しています。
今年の夏は、猛暑の予感。スタミナ料理を食べてせいを付け、乗り切らねばなりませんが。
同時に、ビタミン豊富な、夏野菜も多めにとる必要があると思います。
そう言えば、胡瓜は、◎かじりでも、酢の物でも、塩揉みでも、漬物でも、酒飲みには持って来いの素材。祈祷を受けた胡瓜を酒のつまみでいただけば、胡瓜とアルコールで、体内が消毒され、夏ばて防止になるね。
「こら〜。罰当たり目」。祈祷を受けた胡瓜は、川に流したり、土に埋め、病苦を封じ込めるものだ。
それは失礼しました。でも美味しい新鮮な夏野菜をいただけるのは、ありがたいことです。                                                             Goto
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