赤鰯

「いっぺん 代えてみるか」
おもわず。「う〜ん」と唸る川柳に出会った。日本人の感性は、なんと素晴らしいのでしょうね。
「宝刀の切れ味トギの出来次第」。研ぎと都議を掛けた一句です。
麻生首相が、都議選の結果を踏まえ、「私自身」で決めさせて頂くとした「伝家の宝刀」解散権を、ついに抜いて、8月30日の総選挙を決めたようです。
この宝刀「抜けば玉散る氷の刃」なのか。それとも・・・・。「抜けば錆散る赤鰯」(読売川柳)か。解散権の前倒しなんて・・・・?どうやら赤鰯のようだ。
都議選の結果からして、自民党分裂含み。このまま、すんなり、総選挙と行きますかどうか?
されど、赤鰯を振り回す人を、途中で代えるわけにもいかず。かと言って、やたらと、振り回されても、困まるし。鰯だから、「弱った魚は目で分かる」とばかり、座して死を待つのも・・・・・。
辛い判断ですね。しかし、自民党は戦後一貫して政権の座にいる政党。鯛が腐って鰯になるのを聞いた事が無い。本来なら、ここは総括して、保守バネを効かせ、鯛の底力を見せるところだが・・・・・。
ここまで来たら、逆風どうにも止まらない気配。ここは一番、下野を覚悟するしかないのか。
でも、そんな中、10年以上にわたり連立政権を組む公明党は、全員当選を果たした。凄いと思う。その強さを、どう総括してら良いのか?「負け知らず鰯の頭も信心から」などと言えば叱られるだろうね。
奈良市でも33歳の「若鮎」が自民党の衆院議員で、それも親子二代にわたる市長経験者、知名度抜群のプロ(鯛)を大差で破って市長に当選。「若鮎に食われた鯛が大慌て」
どうも、国民は、政治に対する見方を変えたようですね。古いもの。いかめしいもの。長く続いたものを打ち捨てて、若いもの。新しいものに「いっぺん。代えてみたい」と思っているようです。
それにしても、東京で投票率が54、5%とは、「鰯の群れ」暴れはじめましたかね。
日本人の感性が蠢きだしたんでしょうかね。凄いことになってきました。
                                          Goto

コメント