小泉眞人理論

広告について考えてみたいと思います。
広告の仕事に携わる私たちが真剣に訴えていかなければならない不況下における広告の役割と価値について、日経新聞が東海大学小泉眞人教授の理論を四回シリーズで紹介しています。
日本の経営者は景気後退で消費が低迷しているこの時期に、あえて、広告宣伝費の予算を増額しようとする選択はないようです。果たしてそれでよいのでしょうか?
広告は経済の尖兵です。広告予算の縮小は、経済の収縮を意味します。
広告宣伝費の削減は当然という風潮が渦巻く現状は、経済を収縮させるのみならず、景気後退が反転した折、回復を遅延させる大きな要因になってしまいます。
小泉教授は、景気後退期に二年連続で企業が宣伝予算を削減すると、景気回復期が訪れても、売上高を後退期以前に戻すには6年間掛かると分析しています。
また、別のテレビメディア分析では、テレビCMを一年間止めると、その残存率は20%以下に。二年間では5%に落ち、過去の蓄積が水泡にきすとの分析もあります。
景気後退期の広告の役割は、成長期と異なる考え方にすべきです。小泉理論では、「広告が社員の誇りや意欲の源泉になっている」とのコミュニケーション広告の考え方や。
「広告を乱気流の中を飛ぶ航空機のジェットエンジン」にたとえ「広告でエンジンの回転数を上げて不況を乗り切る」といったリレーション広告として捉え、社会に認知させる手法も取り入れるべきだと述べています。
広告の一線で働く私たちは、経費削減の風潮に乗って、広告宣伝を経営戦略から外す経営者に、この時期だからこそ、今一度、広告の必然性を真剣に訴えなければならないと思います。
そうしないと、内需拡大による日本経済の未来が見えてきませんから・・・・・・・・・。
広告の使命と役割は重いものがあります。
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