不退転

首相の地位を軽くしたのは誰だ・・・・。
真意はなかなか伝わらないものです。ましてや、政治の場は、言論が命と申しますが、選挙を前にして、思惑が絡みます。ただ話を聞くだけでは真意が良く分らない場合があります。
人間は不思議な生き物で、自分が解っていることは、人も解っていると錯覚するんです。だから、言葉足らずの場合誤解を招くことがあります。それを、思いこみ。感違いと言うんですが。
それを解決するには、丁寧に、くどいと言われるほどに、自分の真意を相手に伝える努力をしないと、意思の疎通はままならない。人間社会は面倒なものです。
民主党の鳩山代表が、首相退任後の衆院選には「出馬せず政界を引退」すると発言しました。
その真意に憶測が飛んでいます。が、私はストレートに受け止めて良いと思います。
この場に及んで、散々批判されている小泉前首相は、首相任期中に一年後に首相を辞任するとし、その後、政界からの引退も表明しました。それを、真に受けた政治のプロは少なかった気がします。
しかし、彼の権力に対する潔さと、信念を貫くために不退転の覚悟で臨んだ姿勢に、国民が反応した結果が、先の総選挙でした。男は常に背水の陣を敷き、懐に辞表を忍ばせて働くものです。
誰だとは、申しませんが、自分の都合で政権を放り出し、その後も、チラチラと表舞台に顔をだす、首相の地位を軽くしてしまった、紛いの政治家を見ていますと、情けなくなります。
日本人独特の考え方かも知れませんが、鳩山代表の「その言」やよし、としたいと思います。
真意はなかなか伝わらないものですが、不退転の決意ならば、それは伝わるものです。
                                             Goto

コメント

  1. Goto より:

    コメントありがとうございます。
    日本人は桜が好きです。なぜか、散り際が見事だからです。サラサラと花吹雪が舞う。その下を颯爽と消えていく。いいですね。大和魂ですね。政治家にこの心が欲しいですね。
                  Goto

  2. 蒲公英 より:

    素晴しいブログを有難うございます。
    私もそう思います。
    安倍さんから来たメールに驚きました。解散当日のメールですが、どうして、こんな自民党になったのか?「私が悪かった。私のせいで皆さんに迷惑をお掛けした。」とあれば、許せるのに一言も反省の弁がない。信じられない。一国の元首相の言葉とは思われない。
    やめて頂きたい。鳩山首相のように。