第42回日本女子プロゴルフ選手権

イベントは、組織を強くする。
ちょっぴりタイミングを逸した話題だが、我がゴルフのホームコース、岐阜関カントリー倶楽部を舞台に、先週ゴルフのメジャー競技、第42回・日本女子プロゴルフ選手権が開催された。
諸見里しのぶ選手が6アンダーで優勝。最終日の日曜には、1万7千人の観客が観戦。大会はかつてないほどに盛り上がり、大成功に終わった。開催を決めて3年余。この日の為に最高のコンデション作りに貢献した関係各位に心より敬意と感謝を申し上げる。
関カントリーは、今年で開場45年。東海地方では、雄大で戦略性にとんだメンバーコースとして、高い評価を受けているが、この大会を期して一段とグレードが上がった気がする。
勿論、テレビ放映が「一度プレーしてみたい」と、ゴルフファンの心を掴んだのだが。
それよりも、大会を経験して、従業員の意識改革が進んだことが、大きな要因ではないかと思う。
たとえば、キャデー。関CCでのプレーは原則、キャデー付き。セルフラウンドはできない。パートナーとしてのキャデーの技術が、プレーを左右する。他の倶楽部に比べれば、教育は行き届き、評価の高いキャデーが多いのも関カントリーの特徴だが・・・・・
132名の出場選手のうち、100名が帯同キャデー。残りが、ハウスキャデー。関CCには約70名のキャデーがいるが、半分が選手とプレーを共にしたことになる。その経験が、専門性の向上となって、質を上げたようだ。
プロの厳しく激しいゴルフに対する姿勢と向き合い、キャデーの質と言うか。レベルと言うか?キャデーとしての役割や価値を認識したようだ。(どのキャデーも活き活きと仕事をしている)
また、コース管理のスタッフも、大会関係者の、コース設定のわがままにとことん付き合い。現代ゴルフコースの有様(優勝者のスコアーを4アンダーで収める。実体は6アンダーだったが)を学んだ。
ゴルフ場の醍醐味はコース設計とコース整備にある。もともとコースは雄大な設計だが、コース整備にも大きな経験を積んだことになる。(私は関CCは日本有数の整備されたコースに変身すると思う)
さらに、事務部門のスタッフ。連日、朝5時集合。大会関係者のあらゆる要望に忠実に、かつ、迅速に対処。大会の黒子役を必死で担ったことは、サービス業の何んたるかを知る良い機会であった。
メンバーのみならず、ビジターにも、ゴルフの心得を持って、おもてなしできる人材が育った気がする。
それに、多くのメンバーが、ボランティアに参加。大会の下支えを担ったことは、メンバーズゴルフ倶楽部としての、地位を高めたといえる。
一つのイベントで、組織の構成員が一致協力、団結して、レベルを上げることができたのは、イベントの本来の意味を全うできたことに他ならない。会員制のゴルフ倶楽部という緩やかな集合体でも、イベントの効用が大きいことを証明した。
難しい経済状況。ややもすると、数字や成果に追われ、自分も回りも見失うことがある。そんな時こそ、組織や企業を上げてのイベントに取り組むことが、停滞の打開に繋がるといえるのではないか。
ゴルフファンには,是非、日本女子プロゴルフ選手権大会を通じ、従業員が一段とレベルアップした、岐阜関カントリー倶楽部の、サービスを体験していただきたいと願う次第です。                                 Goto

コメント

  1. Goto より:

    ゴルフが一部特権階級の・・・そんな時代もありましたね。私はゴルフというスポーツが好きです。なぜなら、個人競技で、自然環境までも、全てが自己責任だからです。にも拘らず、自分のスコアーが悪いのは、キャデーのせいだと、ぶつぶつ言うゴルファーが結構います。岐阜関カントリーには、文句を言われるようなキャデーは一人も居ませんので、是非お運びを。
                   Goto

  2. たんぽぽ より:

    岐阜県の名門ゴルフクラブですね。
    名門と呼ばれるゆえんは、常にお客様に対する、おもてなしの向上を目指していることだと思います。
    学生時代、大箱根カントリー倶楽部でキャディーのアルバイトをしていたころを思い出します。
    名門コースだけあって、お客様から、朝必ずチップをいただきました。
    今はなくなってしまった風習です。懐かしいなあ。キャディーさんに対する私たちの気持ちも忘れてはいけませんね。