自民党総裁選

ものの哀れを、感じるのは、秋ばかりではなさそうです・・・・・・・。
栄枯盛衰は世の倣(なら)いと申しますが。昨日までは権力の中枢にいた政党が、一瞬のうちの転落した場合。その再生は、なかなか難しいものです。ましてや、当事者達が先を読むのは・・・。
一般的には、企業や組織の頂点にいた人が、何らかの理由で、「まだその地位に連綿としたい」にも拘わらず。その地位から、去らざるを得なかったときの、多くの結末を見れば分かります。
下野した自民党。総裁選挙が、18日から始まりました。野党の党首を決めるのですから、全国遊説もないと思いますが、30日まで、約二週間の長丁場で、党員に訴えるようです。(何を訴えるのでしょうかね??。内容がありませんよね)
凋落した政党の再起は難しいと思います。叱られそうですが、こんなシュミレーションが成り立ちます。
まず。与党になった民主党は、来年の参院選挙までは、ひたすらに、マニフェスト実行で走ります。
残念ながら、自民党には、それに抵抗する術は、ありません。なぜなら、「前長期政権の負の財産に苦心しているのではないか」と「総括」に基づいて反論されれば、ぐうの音も出ないからです。
となりますと、来年の7月、参院選は、民主が圧勝するでしょう。問題は、そこからです。長期政権が見えてきますと、権力の性(さが)で連立の歪みも、民主党内での理念や意見の違いも表面化します。
一方の自民党。「地位から転落」した人たちの習性は三種類に分けられます。
一つが「昔のことを忘れられない」(ほとんどがこの部類ですね。権力とは怖いものです)
二つ目。もはや、その地位にいないにも拘らず、その位置にいると錯覚したままでいる。(悲劇ですね)三番目。転落を認めて、次の世代と交代する。(勇気が要りますが。そんな人がいれば、転落しませんよね)
総裁選挙。三人の候補者が出馬しましたが。自民党の地方議員の人たちも大半が二番目の人たちばかりですから、「地位からの転落」が理解ができていませんので、この総裁選挙は、谷垣氏が勝利するでしょう。
そうなりますと、たぶん、河野氏は離党して「みんなの党」と合流、新党結成と言うことになる。
その際の基軸は「小さい政府」「構造改革・経済成長路線」になるのではないでしょうか。
となりますと、自民党は分裂。参院選で再び惨敗。で、次の衆院選、民主党の「大きな政府・福祉経済国家」路線に反対の民主党内の意見の違うグループは、新党に移る(浅尾慶一郎氏のような)。
そこで、政界再編。本格的な二大政党へ移行、自民党は消滅するのではないかと思います。
自民党と言う日本の経済成長と繁栄をここまで導いた政党が、消滅するのを見るのは忍び難いですが、「地位の転落」を理解できず、錯覚したままの人たちの末路だと思えば・・・・・・致し方ない・・。
ヒンヤリとした秋風を頬に受け、ものの哀れが・・・・・。妙に納得ができるんです。
                                          Goto

コメント

  1. Goto より:

    衆院選で民主党の得た308議席の重みを理解していない地方の自民党員に、早く目覚めた方が良い。過去にしがみ付いてもなんともならないと。、訴えたいですね。          Goto

  2. たんぽぽ より:

    GOTO様のこのブログは、非常に正論であり、辛辣です。天声人語欄に書いていただきたいと思います。わたしなど読みながら、首をうんうんと振ってしまいます。本当に地方の自民党員の皆様にぜひとも読んでいただきたいです。もったいないです。シュミレーションのくだりはすごいです。辛辣辣腕たまりません。もったいないです。