<夏の馬鹿は奥に座る>
ブログで個人名を出す場合は、気を付けなければ、相手の名誉を棄損する。とは、知りつつも、筆が滑ってと申しますか。勢いあまって、ついつい、書いてしまうことがある。
始めるにあたって、我社の編集部から、ネットは、どこに飛ぶかわからない。くれぐれも慎重にと、釘を刺されているのだが、最近、多少、調子に乗り過ぎていると反省している。
では、批判したり意見を述べたりするのではなく、感動したり、感謝したりなら、実名を公表して書いても良いのではと、思うのだが。それも、思いあがりで、相手が望むとは限らない。
でも、この記事には感動したので、紹介したい。毎日新聞25日付の「発信箱」での経済部記者の記事。実名入り(公表されている)だから、名前を書いても問題はないと思うのだが、今日は止めておこう。
鳩山首相の「国連の気象変動サミット」での「温室ガス25%削減」発言について。
同日の読売新聞「編集手帳」でも同じテーマを、「温暖化対策の旗手たらんとする首相の志やよし、いい気分に水を差すつもりはないが<夏の馬鹿は奥に座る>最大の排出国である米国と中国が同じ座敷に入らぬまま縁側で夕涼み。日本だけが奥に座って一人ぼっち我慢する図だ」と皮肉っている。
が、「発信箱」では、首脳の演説は8名。オバマ大統領の次に発言したのは、モルディブのナシード大統領。鳩山さんと並んでナシードさんは100ヶ国の首脳から大きな拍手を受けた。
御存じモルディブは、国土の8割が海抜1m以下。「世界が現状維持なら30万国民は死ぬ。国がなくなる」「駆け引きの時間はない」と行動を呼びかけたと。
ナシーブさんは11ヶ月前。30年続いた独裁政権を倒し大統領に。記事は国民の支持を得たリーダーの言葉は重く響くとも。鳩山さんも政権交代を果たし就任1週間。ともに新鮮な二人の発言が評価された。
日本が世界から注目されたのはいつ以来だろう。世界第二位の経済大国だから、あって、当然だったのに、随分長く取り損なってきたものだ。でもこれから。いよいよ、これから。と記事は結んでいる。
国内では、25%削減発言に国内での理解や調整なしで、いきなり海外で「えぇー格好しやがって」と提灯文化人や学者が、ほざいているが(ちょと、待った。もとい、この表現がよくない。反省)。
著名なジャーナリストや財界人達は<夏の馬鹿は奥に座る>と心配されておられるが・・・・・・。
沈み行くモルディブの写真を使って、技術開発が、地球温暖化を防ぐ唯一の道と新聞広告を打ったのは、かの有名な大企業。日本の産業界は、25%削減に立ち向かう覚悟を決めていると思っています。
私は、少なくとも見事な筆さばきの「編集手帳」よりは、ちょっぴり拙いが「発信箱」の若い女性記者の記事の方が、心に響いた。感動しています。
なぜ、<奥に座る馬鹿では>いけないのでしょうか?この目標に向かって努力することが、モルディブ30万の国民を救うための行動であり、引いては、我々の子孫のためだと思うんですが。
個人名は大統領と首相だけです。 Goto
9/25読売新聞 9/25毎日新聞
コメント
ハンドルネームですみません。ついついハンドルネームだと相手を攻撃してしまいます。
弱いものが強いものの言いなりになってきました。
強いものが弱いものに対して誠意をもって対処する時代です。毎日新聞がんばれ!