さてさて

需要と供給のアンバランスを解消する・・・・・・・。
JLAA(日本地域広告会社協会)の仲間からこんな話を聞いた。トヨタの期間工採用、公式発表は1600人だが、実数は2500人。それも、募集は、過去歴のある人たちにDMを打って、瞬時に決定したと。
秋深まれば、景気の先行きが分かる。とは、財務大臣の談話だが・・・・・・。どうも、実感がわかない。広告の仕事は、景気に敏感で、どこかで上向く傾向があれば、反応がでるのだが・・・・・・。
その兆しが無い。地方だからだろうか?どうも、そんな単純な話ではなさそうだ。
景気が悪くなると、どこの企業でも、無駄を排する努力を始める。まずは、経費の見直し。経費と言っても様々あるが、大概の経営者は、広告宣伝費に手を付ける。それが、良いのか悪いのかは、時が判断するのだが・・・・・・。
背に腹は代えられないのか。急激に削減したが、復活させる気配はないようだ。
これでは、広告会社はたまったものではない。
08年だから一年前の日経広告研究所の調査だが、全国4444社の広告宣伝費の削減率は7,33%だそうだ。09年のデータはないが、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌の四大媒体の速報値では、昨対で20%以上落ち込んでいる。
だとすると、大手企業の広告宣伝費削減率は10%以上だと推測される。08年比の10%以上だから、07年度から比べると、20%近くなる。新聞社やテレビ局が赤字になるのは当然と言わねばならない。
で、この調査は、大手の企業が対象。中小企業や地方の企業は、それ以上に宣伝費を削減している。その結果だが、調査会社のデータバンクは、09年上半期、広告関連業者倒産201件と発表した。
下半期にはさらに増えると予想、300社を超えるだろうと。全国で広告会社は、約4000社あると、言われているが、データバンクの基礎数は、3000社を切っている。だとすると、10%では収まらない。
これは08年の広告費削減の影響だろうから、09年の削減比を加味すると、広告会社の倒産は、さらに増えるのではないか。恐ろしい状態になるのは必死・・・・。
秋深まれば・・・を期待するのだが。日本経済の回復の見通しは立たない。2番底も予想される。経営者のマインドが、広告戦略を仕掛けて積極的に打って出ようとするかどうか。そんなに甘くはない。
状況はその通りだが、だからと言って、座して死を待つわけにはいかない。
さてさて、どうしたらよいのか。答えは一つ。
経済が収縮。それが急激に膨らむことはない。つまりパイは小さくなった。そのことを自覚すれば、自ずから答えは出る。需要と供給のアンバランスを解消することだ。
すなわち、小異を捨てて大同に・・・・。再編の波を作り出すこと以外に道はない。
どの業界にもあてはまると、思うのだが・・・・・・。
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