GLOBE

情報は有料と無料で区別される時代に・・・・。
新しい試みは、なかなか認知されないものだ。新聞業界も、紙面の刷新をさまざまに試みている。広告紙面を偶数面から奇数面に移すのもその一つ。紙面構成を変えるのも・・・・・。
私は、一般紙が有料で生き残るには、ニュースはほどほどにして、評論新聞になるべきだと思っている。なぜなら、日経が来年から電子新聞を始める。その際、内容を三パターンに組み直し。
経済分析やデータ解析など専門的な記事のみが有料となる。企業業績などの日常的な経済情報は誰でも覗ける無料情報となる。電子化は時代の趨勢だが、この新しい試みが成功するかどうかは別として、情報区別による無料化が進んでいるのは間違いない。
さらに、ネット社会が普及すれば、インターネットで一般紙の内容が無料化されるのは必然である(いまもそうなりつつある)だとすると、内容の差別化が必要となる。私は一般紙の場合は、ニュースと評論で区別すべきだと思う。
多分だが、私の考えと同じだと思うが、評論専門の紙面が朝日でスタートした。月二回、月曜日に朝日新聞に折り込まれる「GLOBE Review」(写真参照)である。12月21日付で30号を迎えた。
この試みは斬新である。まず、紙そのものを従来の新聞紙と変えた。だから写真が奇麗である。紙面のレイアウトを変えた。横組みである。(たぶん、それが原因で、浸透率が悪いのだろう。新聞を読む人はライフスタイルに拘る人が多いから。)。
それに、8頁がそれぞれ、見開きの特集になっていて、すべての内容が評論で、署名記事である。読み応えがある。私は、有料の価値があると思って、読んでいる。
G-6(六面)の山口スティーブ氏の「脱公共時代へ。元土建会社社長が考える地方「自立」への道」は心に響くものがある(ぜひ、お読みを)。それに、広告の配置、レイアウトが良い。記事と広告の分離がない。紙面上で公平に扱われている。
私は「GLOBE」30号を眺めながら、二つのことを思う。一つは日本の新聞の将来はこうなるのだが。認知されるに時間が掛かりそうだ。もう一つは、情報が有料と無料に区別される時代がそこまで来ていると。
朝日新聞のチャレンジに敬意を表す。                Goto
P1020844.JPG P1020845.JPG P1020846.JPG P1020847.JPG P1020848.JPG
12/21朝日新聞 GLOBE

コメント

  1. レモンハート より:

    興味深く拝見いたしました。「評論新聞」には大賛成です。ワクワクします。そのような「新聞」が実現できれば、新聞離れ、政治離れ、活字離れ全てが解決できるような気がします。また、内容次第では定期購読者以外のまったく新しい購読者層の掘り起こしができる気がしますが・・・。
    後は、保守的なスポンサーをいかに理解させるかだけですね。