風土の違い

「やってみなはれ」と拍手を送ったのですが・・・・・。
芸能人やスポーツ選手が対象なら、テレビも週刊誌も、面白おかしく取り上げるのでしょうが、日本を代表する酒類・飲料企業のキリンとサントリーの破談(経営統合決裂)に興味がないのが残念です。
私は、日本を代表する酒類・飲料メーカーが、お互いの生い立ちや、価値観の違いを乗り越え、ぜひ、結婚して欲しい。手を携え、世界に冠たる日本の食品メーカーの底力を示して欲しいと願っていました。
破談の原因に、家柄の違いが表面化したとの報道ですが。嫌ですね。この表現。方や上場企業。方や創業家支配。風土の違いなんて、最初から分かっていたハズ。それを承知で・・・・・一緒になろう・・。
経済大国・日本が、新興国の追い上げや技術力の衰退などなど、午後4時状態(斜陽)と揶揄される現状です。重工業に次いで外需を牽引している電気や自動車に続く産業として・・・食品を・・
「世界と戦える食品・飲料会社が誕生すれば、他の業界にも再編が波及し、国際競争を勝ち抜くモデルになると期待したのに残念」とは経産省の幹部。国家的にも期待されていたのだが・・・・・。
繰り言を並べても仕方がないのですが。私が気になるのは、サントリーはオーナー企業、創業家を説得すれば結婚できたのに、なぜ、キリンは創業家の無理を飲まなかったのか?です。
飲料メーカーなんですから、飲めば良かった(笑)。
サントリー株の90%を創業家が持っているのですから。統合すれば、筆頭株主になるのは当然の話。それを、キリンは創業家の比率が高くなれば、株主に対して「企業の経営の独立性や透明性を確保できない」と・・・・。
この理由、随分無理があると思います。キリンは上場企業であることを理由に、この結婚を破談にしたのでしょうか?上場、非上場という「風土の違い」が本当の原因なんでしょうか?違うのでは???
サントリーは「やってみなはれ」っていう風土です。両者の経営陣は国内市場の先細りや世界戦略の必要性など、危機感と課題では一致した上での、結婚話です。
私のうがった見方では、キリンの背景は旧財閥です。「やってみなはれ」風土にかき回されたくない。そんな、「風土の違い」がキリン経営陣の背景でうごめいたとしたら・・・・・・。
日本産業界も、日本経済も・・・・。ここまでと、言わねばなりません。 
テレビは兎も角、週刊誌には、芸能ニュースのように破談の背景を正確に伝えて欲しいモノです。                                                          Goto

コメント

  1. Goto より:

    二極化の時代なんでしょうが、大規模化される企業も、小規模でキラリと光る企業でも、ともにグローバル化は宿命です。ビール業界がこぞって、海外進出を考えている背景には国内需要の飽和状態にあります。企業は右肩を上げ続けなければなりません。日本国のためには大型合併が必要だと思っています。それにしても、日本のビールは美味いですよ。     Goto

  2. ぽち公 より:

    要は大きくすると安っぽくなり、中身が十分でなく、倒れる時は一気にくるのでは?
    そして、その時の上手な解決策もないでしょう??という不安からです。

  3. ぽち公 より:

    経営理念?という違いなのでしょうか??
    昔から引き継がれた小さな小さなとても美味しい食べ物屋は、
    自分の経営理念を守り、次へと渡さず辞めていく。
    それは新しい人に引き継いでもいずれ変わってしまうから、自分の代で終わらせてしまうのでしょうか。。。
    そうですよね、せがれなのにも関わらず世代交代をすると、やっぱり味が違う。。
    そして、その為にせがれが試行錯誤し、その結果全く新しい新種が出てしまったり。。
    父さん。そして客も。なんだったんだろう。。と。
    今、残されている歴史のように元の形を存続していくのは大切かと思います。
    そう思うと今大切にしなければいけない物は??
    歴史でしょうか??歴史を無くしても、今の社会でしょうか??
    同じ人間ですが・・・
    お金があったのだから、知識を増やして先をみて有効な結果を考えてほしかったですね。
    お金持ちに経理を任せても無駄でしょうね。
    やりくりする経験が無いと思いますので、。。
    決算が出てからでないと気づかない。どんな職場もそうですが・・実はヒントは現場にあると思います。
    長文すみません。社会から押し出されるのは結局関連性が無いのに、庶民なので。。。
    食物連鎖形式だと一番下にあたります。
    因みに、お金を回せる階級の方々は日々の飲酒の内の何%ビールを飲むのでしょうか??